カルドン・アザリ
東京:モロッコの金メダリスト、ソフィアン・エル・バッカリ選手は、東京2020大会3000メートル障害での自身の勝利は、モロッコ代表チームと積んできた長年の集中トレーニングの成果であると明かした。
リオ2016大会で4位と惜しくもメダルを逃した25歳のランナーは、エチオピアのラメチャ・ギルマ選手(2位)やケニアのベンジャミン・キゲン選手(3位)を抑え、8:08:90のタイムで東京大会を制覇した。
「これは私にとって歴史的な快挙です」とエル・バッカリ選手は3日、東京五輪の選手村の外でアラブニュース・ジャパンに語った。
「東京五輪は1年延期になったこともあり、他の大会とは異なります。幸いにして、計画を立てて臨んだことで私は高い水準に到達することができ、金メダルの獲得につながりました」
エル・バッカリ選手は、王立モロッコ陸上競技連盟が若きモロッコ選手たちを育成する学校に所属しており、自身を優勝へと導いてくれたそのプログラムと環境に敬意を表している。
「代表チームで3年間過ごしたことが非常に有益でした。モロッコで私たちはあらゆる施設を利用することができ、モロッコを世界の陸上立国にしたいとするラバト市やフェズ市の風土は、好意的で独特なものがあります。21歳から25歳の新たな世代に焦点が向けられているのです」と彼は言う。
長年の準備やトレーニング、そして長年競技を支配してきたケニア勢やエチオピア勢との競い合いが、今回の優勝で成就したのだとエル・バッカリ選手は指摘する。東京は彼がトップに立つ絶好の機会であることが証明された。
「これまでのレースでは決勝のためになんとか力を温存し、決勝戦では最初から速いペースでスタートを切りました」
彼はまた、コロナ禍が五輪大会に及ぼした影響についても語った。「コロナ危機は確かにオリンピックに影を落とし、特に選手たちは大変でした。しかし私は、日本へ来る前にも予防措置をとっていました。自分や他の人々をウイルスから守るために、これまでにとってきた措置と同じやり方に従いました」
「日本では盤石な予防措置がすでにとられていることがわかり、競技の日まで守られた状態でいることができました」