• 22歳の選手がイリーナ・ザレツカ選手を2対0で破り、空手の女子組手61キロ超級で優勝した

アリ・カーレド

ドバイ：7日午後、東京の日本武道館で行われた空手の女子組手61キロ超級決勝戦で、フェルヤル・アブデラジズ選手はイリーナ・ザレツカ選手を2対0で破って、エジプトに栄光の金メダルをもたらした。

アブデラジズ選手はスタートから自信を持って戦ったが、計算尽くの用心深い試合では3分のうち最後の1分に入るまでは両者とも得点をあげられなかった。

残り30秒を切った時点で、アブデラジズ選手が先に得点し、すぐさま次の得点に繋げた。

終了の笛が鳴り、エジプトの驚異的な勝利が決定した瞬間、アブデラジズ選手とそのチームは大きな喜びに包まれた。

この金メダルの1日前には、ジアナ・ロトフィ選手が女子組手61キロ級で、中国の尹笑言選手に準決勝戦で敗れはしたものの、空手でオリンピック銅メダルを手に入れている。

他のいくつかのオリンピック競技とは異なり、空手の組手競技では準決勝戦の敗者同士の3位決定戦が無く、両者が表彰台で銅メダルの栄誉を分かち合うことになる。

アブデラジズ選手は見事な6試合の最後を勝利で締めくくり、1日を終えた。

カザフスタンのソフィア・ベルルツェワ選手と対戦した準決勝では、スタートから僅か20秒で両者が有効を奪い、その後すぐアブデラジズ選手が1本奪って、3分のうち残り2分で2対1でリードした。

エジプト人選手は自信を持って戦い、試合が半分終了した時点で3対1のリードをキープし、決勝戦に1歩近づいた。アブデラジズ選手は集中力を保ってさえいれば、少なくとも銀メダルをエジプトにもたらすことができた。

ベルルツェワ選手がスコアを3対3に戻した後、アブデラジズ選手は素早く有効を奪って再びリードし、残り22秒でリードを5対3に伸ばした。対戦相手はもう1ポイントをあげたが、それでもアブデラジズ選手の輝かしい勝利をくい止めることができず、アブデラジズ選手はアゼルバイジャンのイリーナ・ザレツカ選手との決勝戦に進出することになった。

その日の最初の試合で、アブデラジズ選手は中国の龔莉選手を4対0で破って、早くもその実力を見せつけた。この試合で同選手は残り1分弱で一本を奪い、更に残り22秒でもう1ポイントを追加した。

スイスのエレナ・クイリチ選手と対戦した第2試合では、22歳のカイロ出身選手は優れた技を披露して3ポイントリードしていたが、残り1分を切った時点で、スイス選手が一本を決めて同点になった。試合は3対3で終わったが、アブデラジズ選手が先取で勝利した。先取は、試合終了時にスコアが同じだった場合、最初のポイントを獲得した方が勝者となるルールだ。

アブデラジズ選手は最初の2試合後、少なくともプールBの4人の競争相手の間では首位の座についていた。

イランのハミデー・アッバスアリ選手と対戦した第3試合では、アブデラジズ選手は、試合開始32秒後に一本を決めて3ポイントのリードを取り、理想的なスタートを切った。試合が3対3になった後、残り1分ちょっとを残して、再度一本を決めてスコアを6対3に伸ばしたが、イラン人選手が反撃に出て、驚くべき9対7で逆転勝ちを決め、アブデラジズ選手の進出を遅らせた。

準決勝への進出は、アルジェリアのラミア・マトゥーブ選手との試合を0対0の引き分けで終了した後決定した。マトゥーブ選手は初めの3試合で敗れていたので、これは消化試合だった。