• UAEの宇宙開発への日本の貢献と今後の抱負を語る山崎氏

アラブニュース・ジャパン

ドバイ：ドバイ万博の日本館では、世界が直面する最も差し迫った課題の解決に焦点を当てた10の重要課題のひとつである「スペースウィーク」において、宇宙飛行士の山崎直子氏が開催期間をとおして同ウィークの各種イベントに参加する。

日本とUAEのパートナーシップは、UAEの宇宙産業を強力に成長させるとともに、研究とイノベーションの新たな可能性を切り開くことに寄与した。2018年には、UAE初の国産人工衛星「KhalifaSat」を日本のロケットで打上げた。2020年に日本から打ち上げられたUAEの火星探査機「HOPE（ホープ）」は、世界でも数少ない国でのみ行われていた宇宙開発分野にUAEが新たに参入することを後押しした。

ドバイ万博日本館のPRアンバサダーとして、山崎氏は両国の宇宙分野におけるパートナーシップをさらに強化し、UAEのビジョンである持続可能な有人宇宙探査の実現と、将来の宇宙任務に必要な技術の向上に貢献している。

山崎氏はこのように述べた。「2020年のドバイ万博で開催される『スペースウィーク』に参加できることを大変嬉しく思います。UAEと日本はこれまで、戦略的パートナーシップを通じて、先進的な宇宙ミッションにむけた最先端の科学技術を共同で開発してきました。私たちは、この大いなる冒険において、両国が今後更なる成功を収めることを楽しみにしています。そして、技術などの強みを活かして、宇宙分野における科学と革新を共に進めていきたいと思います。」

同氏は、2010年スペースシャトル・ディスカバリー号に搭乗し、国際宇宙ステーション(ISS)組立補給ミッションSTS-131に従事した。現在山崎氏は、内閣府宇宙政策委員会委員、一般社団法人スペースポートジャパン代表理事、日本ロケット協会理事・「宙女」（航空宇宙分野で活躍する女性）委員長、宙ツーリズム推進協議会理事などを務める。「スペースウィーク」期間中、山崎氏は、宇宙開発と女性のエンパワーメントをテーマにしたさまざまなイベントに参加する。

10月17日から10月23日まで開催される宇宙に焦点を当てたドバイ万博日本館によるバーチャルイベント「スペースウィーク」では、宇宙旅行や宇宙探査の分野で活躍する輝かしいスターたちが登場する。このイベントでは、宇宙研究や宇宙旅行における最新の技術革新を紹介するとともに、宇宙で活躍する女性やUAEにおける宇宙開発の現状などの重要な課題について議論する場を提供する。