Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 特集
  • 今年一番の戦いが期待できるサウジカップの8レース

今年一番の戦いが期待できるサウジカップの8レース

昨年のG3 1351 ターフスプリントの勝ち馬がキングアブドゥルアジーズ競馬場に戻り、土曜日の王座防衛に向けて準備を進めている。(ツイッター:@thesaudicup)
昨年のG3 1351 ターフスプリントの勝ち馬がキングアブドゥルアジーズ競馬場に戻り、土曜日の王座防衛に向けて準備を進めている。(ツイッター:@thesaudicup)
Short Url:
22 Feb 2023 02:02:28 GMT9
22 Feb 2023 02:02:28 GMT9
  • 駿馬が集まる今週末のイベントには米国からテイバ、日本から6頭の馬が出走する

ローラ・キング

サウジカップは2020年の初開催以来、豪華なレースを生み出してきた。今週末にリヤドで行われるレースも過去3回と同様に面白い戦いになりそうだ。

「お金で買えないものもある」と言われるように、G1サウジカップの優勝賞金1,000万ドルをもってしても、フライトラインに砂漠への旅と土曜日の8レースに耐えられるだけのトレーニングを続けさせることはできなかった。

テイバは調教中の馬の中では最も優秀だ。しかも、昨年準優勝し、さらに2回目の出場を果たしたカントリーグラマーと同じく、国内最大のレースの支援に熱心なサウジの実業家アムル・ゼダン氏がオーナーである。

ではテイバが勝つのか。2020年の第1回サウジカップではマキシマムセキュリティが優勝した。しかし、それ以降、ブリーダーズカップ・クラシックの勝ち馬であるニックスゴーをはじめ、非常に優れた米国の馬たちはリヤドで結果を出せずにいる。

フライトラインが優勝したブリーダーズカップ・クラシックで3着に入ったテイバは今回最高に調子が良いはずだが、サウジカップのコースは芝馬に有利な場合が多いので、何が起きてもおかしくない。

日本勢は、一昨年にこのレースで4勝を挙げているが、まだ優勝の経験はない。今回出場する6頭の中では、パンサラッサが特に魅力的だ。

6歳のパンサラッサは昨年メイダン競馬場で行われたG1ドバイターフで同着優勝したが、昨年の天皇賞(秋)で見せた、ゴール近くでイクイノックスに抜かれたものの後続を大きく引き離した走りで注目した人の方が多いかもしれない。パンサラッサの攻め方はひとつ、高速でフロントから、である。

リヤドダートスプリントは昨シーズンこのレースを5.3/4馬身差で圧勝したダンシングプリンスを迎える。

彼が昨年と同じ状態であれば倒すのは難しいだろうが、ブリーダーズカップ・スプリントの勝者エリートパワー(ビル・モットが調教し、サウジを拠点とするジュドモントがオーナー)や、ドバイ・グループ3の勝ち馬ミラースとの対戦は、この夜一番のレースになりそうだ。

1351ターフスプリントも興味深いレースだ。昨年このレースでウィスカーに勝ったモットのカサクリードが、その後米国で獲得したグレード1の2勝を携えて戻ってくる。

昨年成功を収めたソングラインもタイトル防衛を果たすべく再出場する。また、日本の期待を背負ってバスラットレオン、レステンシア、ラウダシオンが参戦する。

ラインナップにスーパースターがいない今年のネオムターフカップはオープンなイベントになりそうだ。

ジョン・ゴスデン氏とサディ・ゴスデン氏は気鋭のモスターダフを走らせるが、彼は前回走った凱旋門賞よりも余裕を感じるはずだ。

サイード・ビン・スルール氏のドバイフューチャーはこの1年堅調でこちらも注目だ。

チャーリー・アップルビー氏の牝馬ホワイトムーンライトにもこの距離を楽しんでほしい。

2021年に負傷し、二度と走ることはないと思われたサブジェクティビストは今のところ好調のようだが、これほど長期間のオフの後の重圧で多くは期待できないだろう。

私が選んだのはネイト・ザ・グレートだ。アンドリュー・バルディング氏のチームが特に今回のレースに向けて十分準備し、見事に調子を上げている長距離に強い馬である。

レースは現地時間2月25日(土)午後3時45分にスタートする。

特に人気
オススメ

return to top