東京:日本の被災した福島原子力発電所からロボットによって除去された少量の放射性瓦礫が、安全上の理由から秘密裏にされていた過程を経て、火曜日に東京近郊の研究施設に到着したと、発電所の運営会社が発表した。
この発表は、先週、東京電力が特別に開発された伸縮式装置を使用した困難な試験的瓦礫撤去作業が完了したと発表した後のことである。
マグニチュード9.0の地震による壊滅的な津波が世界最悪の原子力事故を引き起こしてから13年以上が経過したが、約880トンの危険物質が残っている。
この瓦礫の撤去は、危険なほど高い放射線レベルのため、数十年にわたる廃炉プロジェクトにおける最も困難な課題と見られている。
技術的な問題による遅延にもかかわらず、原子炉内の状況を解明する手がかりを得るために、東北地方の原発から瓦礫を試験的に撤去する作業が実施された。
東京電力は火曜日に報道陣に宛てた電子メールで、「試験的除去作業中に採取された燃料デブリの移送は…午後中に完了した」と述べた。
同社はこれまで、日本原子力研究開発機構(JAEA)の大洗原子力工学研究所までの160キロ(100マイル)の移送がいつ実施されるかについて、安全上の懸念を理由に詳細を明らかにしていなかった。
日本のメディアの報道によると、ロボットが回収したサンプルの重量は0.7グラム(0.02オンス)だが、原子力機構は適切な分析を行うには少なくとも1グラムは必要だと述べている。
2011年、巨大な津波が施設を襲い、福島の6基の原子炉のうち3基が炉心溶融を起こした。
日本は昨年、事故以来蓄積された540個分のオリンピック用プール分の原子炉冷却水の一部を太平洋に放出するようになった。
この措置は中国とロシアとの間で外交問題に発展し、両国は魚介類の輸入を禁止したが、日本は放出は安全だと主張しており、この見解は国連原子力機関も支持している。
しかし、中国は9月、日本からの魚介類の輸入を「徐々に再開する」と発表した。
AFP