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現代の日本が古代から続く即位礼の準備を進める

22 Oct 2019 03:10:35 GMT9

ダニエル・ファウンテン、東京

日本の徳仁天皇の即位を表す即位礼が火曜日、東京で行われることになっており、同国の古代から続く皇族の新たな時代が幕を開ける。

59歳の徳仁天皇は、4月30日の日本の天皇としては約200年ぶりとなる父明仁天皇の生前退位に続き、5月1日に皇位を公式に継承した。

明仁天皇は、全力で務めを果たせなくなるような健康の衰えを理由に、退位のための特別な許可を受けて、2017年5月19日に生前退位を可能とする法案が日本政府内閣によって公布された。

火曜日の即位式は2人の天皇間の移行期の終わりを告げることになり、よりフォーマルな式典となる。これは数ヶ月にわたる一連の即位関連イベントの一部を成し、この中では皇嗣の宣言も行われる予定だ。

徳仁天皇の皇位継承で、「美しい調和」を意味する「令和」と名付けられた皇族の新しい時代が始まり、政治的には、徳仁天皇は、— 父が在位期間を社会の恵まれない人々を助けることに身を捧げた一方で —日本の国益の促進において、より国際的な役割を果たすことが期待されている。

即位礼には約5,000人の来賓が出席する予定で、サウジアラビアの代表団を含む195ヶ国の要人が含まれる。

同国の公共放送のグローバル事業部NHKワールドのカマヤニ・シンによると、式典では、伝統が重要な役割を果たし、世界で最も古くから脈々と受け継がれている皇族の血筋を際立たせるようなものになるそうだ。

「非常に長く続いている血筋で、2,600年以上も続いてきました」と、彼女は語った。

「とても伝統的で、式典は1000年前と全く同じになると言われています。

「現代において唯一変更されているのは、今はテレビで放送され、誰もが見られるということです。そしてこれこそが、皇室の伝統の素晴らしさなのです」と彼女は付け加えた。

数千年前にまで遡る天皇の権威を象徴する品は、「日本の三種の神器」の贈呈を含め、前の天皇の崩御または生前退位の直後に、即位の過程の中で、新しい天皇に与えられる。

火曜日のイベント「即位の礼」は、新しい天皇の即位式であり、これは何千年もの間、日本の古都京都で行われてきたのだが、明仁天皇が即位した1990年に東京へ移された。

これは、天皇が先祖への宣言を行う私的な儀式から始まり、その後、歴史的な式典の衣装を身に着けて、妻の雅子皇后と共に皇居宮殿に姿を現し、短い言葉を述べる予定で、この後に安倍晋三総理大臣の挨拶が続くことになっている。

現代では、即位式の最後の儀式は、日本の自衛隊による21発の礼法となっている。

シンによると、儀式と、皇族とその象徴主義は、日本人のアイデンティティの一部を形成しているという。

「天皇は日本の象徴で、伝統的な神道の流儀に「日本人らしさ」を与える存在なので、日本人にとっては本当に重要なのです」と、彼女は語り、日本で多数派を占める宗教の最高権威としての天皇の役割に言及した。

第二次世界大戦後、絶対君主から国を象徴する名目上の長へとその役割が変わったため、皇族に公的資金を投じることへの疑問は現代の日本で高まってきたが、ほとんどの人は天皇制に誇りの源を見出していると語った。

「これほど長く続いてきた天皇制なのですから、もっといいやり方に税金を使えると考える人がいる一方で、ほとんどの人はその継続を望み、日本の象徴として留まってほしいと考えています」と彼女は語った。

「前の天皇と現在の天皇、そしてその妻は、— 多大な人道的活動を通じて人々の生活に触れている — とても優しい人と考えられており、日本の誇りなのだから『続けていただきたい』と人々は言うのです」と彼女は付け加えた。

ただし、即位式の受け取り方には、世代により差が生じている。

「若い人たちにとっては、式典に関連した国民の祝日なので、伝統というよりは、楽しみの方が大きいのでしょう — 祝日は祝うべきものです」と、シンは語った。

しかし、同時に、恐らく1世代、あるいは2世代前の人々ほどは、式典に親しみを感じていない。

「現代の日本では、日本人であることを感じ、新しい天皇と皇后を迎え、同時に楽しむという両方が混ざり合っています」と、彼女は付け加えた。

国民が新しい天皇・皇后に敬意を表する祝賀パレードも、今週に予定されていたが、80人の命が犠牲になり、90億ドルの損害が発生した10月12日の台風ハギビスを受けて延期された。

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