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対応検証でPT設置へ=新型コロナ、情報共有―知事会議「日本再生宣言」採択

その後、新型コロナの感染拡大を受けてテレビ会議とし、日程も2日から1日に短縮 (AFP)
その後、新型コロナの感染拡大を受けてテレビ会議とし、日程も2日から1日に短縮 (AFP)
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04 Jun 2020 05:06:19 GMT9
04 Jun 2020 05:06:19 GMT9

全国知事会議が4日、テレビ会議で開かれ、新型コロナウイルス対策に関し、各地の感染ルートやクラスター(感染者集団)の発生状況、都道府県の対応などを共有して今後の対策に生かすため、プロジェクトチーム(PT)を発足させることを決めた。今夏をめどに検証結果をとりまとめる。

PTでは感染状況のほか、高齢者施設での感染防止方法、都道府県と市の保健所の連携状況などの情報を集めて分析。具体的な進め方は今後詰める。出席者からは「(うちの県では)クラスターが発生していない。どのようにして起こり、どうすれば防止できたかを知りたい」(荒井正吾奈良県知事)といった声が出た。

飯泉嘉門会長(徳島県知事)は終了後の記者会見で、PTについて「われわれは貴重なデータを持っている。しっかりと共有、分析して第2波、第3波に備える」と述べた。

また会議では、感染予防と社会経済活動の再開を両立させる新たなステージに入ったとして、「コロナを乗り越え『地域から日本を再生する』新たな時代を創っていかなければならない」とする「日本再生宣言」を採択。宣言では検査や医療提供体制を早急に再構築して次の波に備え、法的制度や運用の改善検討も含め、取り組みに着手するとした。

その上で、全国各地が感染症に対応しつつ持続的な成長を目指す「新次元の分散型国土」を創出していく方向性を示した。 

会議には45知事が出席。地方で開く定例の全体会議は例年7月だが、東京五輪・パラリンピックを踏まえ時期を早めていた。その後、新型コロナの感染拡大を受けてテレビ会議とし、日程も2日から1日に短縮。本来の開催地だった大津市では、来年6月10、11日に改めて会議を開く。

◇「日本再生宣言」要旨

全国知事会が採択した「日本再生宣言」の要旨は次の通り。

【日本を再生】新たなステージ「WITH・コロナ」に入ったが、以前の社会に元通りとはならない。「新しい生活様式」を定着させ、現状に即したガイドラインを国に求める必要がある。新型コロナを乗り越え「地域から日本を再生する」新たな時代を創る。

【医療体制の再構築】感染者の早期発見・追跡・入院治療を可能とする検査・医療提供体制を早急に再構築。二度と大きな感染の波を起こさせない。第1波の感染ルートや対処方策を収集・分析し、法的制度や運用の改善検討も含め、全国で共有する取り組みに着手する。

【イノベーション創出】テレワークやオンライン会議などの取り組みを進化させ、経済社会のイノベーション創出の動きを加速。持続的に成長できる「新次元の分散型国土」を創出。第2波、第3波についても、経済界と行政、国と地方、都道府県と市町村、国民が心を一つにして対処する。

JIJI Press

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