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高市氏、麻生元総理を党副総裁に抜擢

2008年のリーマン・ブラザーズ破綻が世界経済を揺るがした時、麻生氏は首相だった。(AFP)
2008年のリーマン・ブラザーズ破綻が世界経済を揺るがした時、麻生氏は首相だった。(AFP)
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07 Oct 2025 12:10:25 GMT9
07 Oct 2025 12:10:25 GMT9

東京:次期首相と目される高市早苗党首は火曜日、与党副総裁に麻生太郎元総理を選んだ。

高市氏はまた、火曜日に発表された党の主要ポストのラインナップの中で、党務に大きな影響力を持つ自民党幹事長に鈴木俊一元財務相を選んだ。

この発表は、土曜日に与党が財政のハト派である高市氏を党首に指名し、高市氏が日本初の女性総理大臣になる方向で進んでいることを受けて行われた。

今週、高市氏が大規模な財政刺激策を実施し、中央銀行に利上げを遅らせるよう圧力をかけるだろうという市場の期待から、日本の株価は急上昇し、円は下落した。

野村総合研究所の木内貴英エグゼクティブ・エコノミストは、「党首選の際、麻生派は高市氏を支持した」「麻生氏の影響力は、積極的な財政政策や過度にハト派的な金融政策を緩和する可能性がある」

麻生氏が首相だった2008年のリーマン・ショックは世界経済を揺るがした。

2013年に安倍晋三前首相が景気刺激策「アベノミクス」を打ち出した際には財務大臣を務めたが、麻生氏は多額の負債を抱える日本の財政を健全化する必要性を説いてきた。そのため市場では、高市氏のような積極的な財政支出を推進する人物よりも、財政政策に関してバランスの取れたアプローチをとっていると見られている。

しかし債券市場は、高市氏の少数派連立政権が野党と同盟を結び、減税や大規模な財政支出を求める野党の主張にうなずく可能性があるとの見方から、引き続き動揺している。

高市氏の政策がすでに悪化している日本の財政を圧迫する可能性があるとの市場の見方から、20年物国債利回りは26年ぶりのピークをつけ、10年物国債利回りは17年ぶりの高値をつけた。

国内メディアは、高市氏が、勤労者世帯の手取り収入を増やすことを目的とした所得税改革を提案している民主党と同盟を結ぶ可能性について協議していると報じた。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券のチーフ債券ストラテジストである六車直美氏は、「高市氏が民主党を選んだ場合、その党首が同盟を結ぶ代わりに何を要求するかによって、支出の規模が大きくなる可能性がある」と述べた。

「麻生氏が大規模な財政支出に対抗できる保証はない。これだけ不確実性が高まれば、日本国債を買おうとする投資家も多くはないだろう」

ロイター

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