• サウジアラビアと日本は、教育、科学、技術、銀行、金融の分野において12の覚書（MoU）を交わした。

ドバイ：両国間の経済的結びつきが強まる中、水曜日に東京で開催されたサウジアラビアと日本のビジネスフォーラムで、サウジアラビアは日本の投資への扉を開いた。

日本貿易振興機構（JETRO）と共同で開催された「日・サウジ・ビジョン2030ビジネスフォーラム」にて、サウジアラビア総合投資庁（SAGIA）はサウジアラビアの観光およびエンターテイメント投資の機会について日本のビジネスリーダーや政府関係者と話し合った。

このフォーラム期間中、教育、科学、技術、銀行、金融の分野において12の覚書（MoU）が交わされた。

このMoUには、東洋紡株式会社、サウジアラビアの海水淡水化公団、アラビアン・ジャパニーズ・メンブレンカンパニー有限責任会社が含まれており、環境維持のための海水淡水化プラントから出る処理済かん水の管理を目的としている。

サウジアラビアと日本の2つの大学は、研究に関する学術交流のためのMoUを締結した。一方、SAGIAは、投資機会を強化するために三井住友銀行とMoUを締結した。

「日本はサウジアラビアの最も重要な経済パートナーの1つであり、両国の企業は、長い間協力し合ってきました」とサウジアラビアのマージド・アル・カサビー商業投資大臣はフォーラムで述べた。

「今日のフォーラムは、このパートナーシップの持続性の成功と強さを反映しています。私たちは『日・サウジ・ビジョン2030』を2年前に設立しました。これは、各国の企業間でジョイントベンチャーを立ち上げることにより、民間部門の継続的な関与を促進することを目指しています」と大臣は加えた。

これらの投資は広範な経済改革と並行して行われ、サウジアラビアへの外国投資の急速な成長を可能にしている。これは、ビジョン2030に述べられているように、経済を多様化しようとする王国の取り組みの一部である。

世界経済フォーラムが発表した2019年の国際競争力レポートによると、サウジアラビアは、自国の経済を多様化する取り組みを通じ、世界ランキングを3つあげ36位となった。

2019年上半期に発行された外国投資ライセンスの総数は、前年の同じ時期に発行された数の2倍以上となった。

「王国の将来の繁栄は、世界中の戦略的パートナーとのより緊密な関係を促進することにかかっていると信じています。そして、サウジアラビア経済の歴史的変革に加わる企業を受け入れることを楽しみにしています」とアル・カサビー大臣は語った。

フォーラムで交わされた覚書（MoU）に含まれる内容：

東京大学とキング・ファハド石油・鉱物大学（KFUPM）　–　再生可能エネルギーと石油化学の研究のための学術交流

京都大学高等研究院（KUIAS）とキング・アブドラ科学技術大学（KAUST）　–　科学的資料、出版物、情報の交換、および大学教員と研究者、学生、共同研究の交換の促進

東京大学とキング・アブドラ科学技術大学（KAUST）　–　次世代の有機ソフトエレクトロニクスと効率的な水素の生成に関する研究に関する協力

特許庁（JPO）およびサウジアラビア知的財産総局（SAIP）　 –　商標や特許を含む知的財産保護の分野におけるデータ交換と最良の慣行の促進

三井住友銀行とサウジアラビア総合投資庁（SAGIA）–　日本とサウジアラビア間の投資機会の拡大

三菱UFJフィナンシャル・グループとサウジアラビア総合投資庁（SAGIA）　–　日本からサウジアラビア王国への投資を強化するための協力の枠組みの作成

東洋紡株式会社、サウジアラビアの海水淡水化公団、アラビアン・ジャパニーズ・メンブレンカンパニー有限責任会社　–　環境維持を目的とした、革新的な膜技術の開発と海水淡水化プラントから出る処理済のかん水の管理

双日株式会社、會澤高圧コンクリート株式会社、Al Saedan for Development　–　住宅建設における機会の探求および、3D印刷技術と地元産の材料の活用

CYBERDYNE株式会社グループとAbdul Latif Jameel Investments　–　サイバニクス治療への協力と強化、および王国の社会発展への貢献

日・サウジ・ビジョンオフィス・リヤド（VRO）と国家産業開発・物流プログラム（NIDLP）–協力を拡大し、産業、鉱業、エネルギー、物流の分野への投資を可能に

TBMとSABIC – LIMEXを使用して循環経済を構築

経済産業省（METI）、サウジアラビア国家産業クラスター開発計画庁（NICDP）、技術職業訓練公社、サウジアラビア日本自動車技術高等研修所　–　自動車部門におけるサウジアラビアの若者の人材育成のためのサポートとトレーニングを提供