日曜日の地元メディアによると、日本の菅義偉官房長官は、安倍晋三首相の後任を決める総裁選に出馬予定であり、日本で在任期間最長のリーダーを引き継ぐ競争が激化している。

長期にわたり安倍首相の補佐官を務めてきた菅氏は、首相の任務への関心を否定していたが、安倍首相が健康上の理由で突然辞任を発表する前の数日間、ロイターや他報道機関への一連のインタビューで関心を集めた。

菅政権は、安倍首相の約8年の在籍を特徴付ける財政金融刺激策を拡大するだろう。

金曜日の安倍首相の発表は、慢性疾患の悪化を理由とし、自民党総裁選の膳立てをした。自民党総裁は衆議院の第一党であるために事実上首相であることを保証される。

菅氏は、ＣＯＶＩＤ－１９パンデミックや日本での戦後最悪の経済急落など危機管理能力への期待を踏まえて自民党総裁選出馬を決断した、と共同通信が匿名の情報筋を挙げて伝えた。

日曜日に菅氏の国会議事堂へのコメントを求める電話には応答がなかった。

菅氏は、岸田文夫前外相、石場茂前国防相などの候補者に加わる。

NHKによると、カリスマ的元首相小泉純一郎氏の息子であり、首相候補と考えられている小泉進次郎環境相（39）は出馬しないことを決定したが、河野太郎防衛相立候補の場合は後援する意向である。

報道によると、野田聖子元総務相と財務省のタカとして知られる稲田元防衛相は、日本初女性首相就任に関心があるが、事務所への電話には応答しなかった。

バンドワゴン効果

世襲政治国でのたたき上げの政治家である菅氏は、2012年に安倍首相に選任され首相官邸長官、トップ報道官としての役割を果たし、政策を調整し、官僚たちを操った。

テレビ東京によると、菅氏は土曜日に行われた極秘会談で自民党の二階俊博幹事長に「自民党総裁選への出馬を考えている。支援してほしい」と語った。

二階氏は「頑張ってください」と菅氏に伝え、後援する意向を示した。

上智大学政治学部教授の中野晃一氏は、「誰もが勝ち組になりたいので、二階氏が菅氏を支持する場合、皆ワゴンに飛びつくだろう」と述べた。日曜日のNHKの報道によると自民党有力者は、9月13日から15日頃にスリム化された総裁選の開催を目指している。

二階氏と森山裕国対委員長は土曜日遅く「政治的空白」回避のために迅速に行動することで合意した、と情報筋は特定せずNHKが伝えた。

通常、総裁選は、自民党議員と草の根の党メンバーが1か月の長いプロセスで行う。しかし、突然の辞任の場合、参加者を国会議員や自民党地方支部代表に絞り臨時投票を行うことができる。

縮小バージョンでは、日本の過疎地で地域経済活性化を促進する長年の安倍批評家である石破氏を不利にする可能性がある。石破氏は大衆に人気があるが、党議員間ではそれほど人気がない。

国会議事堂の石破氏事務所の電話には応答しなかった。

菅氏は、次期首相候補の有権者投票率が低い。氏は最前線のリーダーよりも舞台裏の管理者のイメージを与えるので、一部のアナリストは、菅氏が自民党を2021年10月末までに行われるべき総選挙へとつなぐ最善の候補か懸念している。

自民党派閥が選挙で支配的役割を果たすと上智大の中野教授は述べた。これは本当の選挙ではないというメディアの批判が起こり得る。それは石破氏を格上げするかもしれないが、「勢いを変えるには不十分だ」と氏は述べた。

ロイター