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陸上型代替でイージス艦=ミサイル防衛、乗員500人確保へ―勤務環境改善・防衛省

艦内を女性により配慮したつくりとし、女性隊員の活用にも力を入れる方向だ。(AFP)
艦内を女性により配慮したつくりとし、女性隊員の活用にも力を入れる方向だ。(AFP)
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23 Nov 2020 05:11:19 GMT9
23 Nov 2020 05:11:19 GMT9

防衛省は、導入を断念した陸上配備型の弾道ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」の代替として、イージス艦を新造する方針だ。2隻を予定し、新たに海上自衛隊の乗組員500人程度の確保を図る。長期間の洋上勤務などを背景に乗組員の確保、定着が課題となっており、勤務環境の改善に取り組む。

陸上イージスの運用は陸自の担当だったが、システムを艦艇に搭載するため、運用は海自が受け持つ見通し。陸上イージスは国内2カ所を予定していたため、新造艦も2隻とする。1隻当たりの乗組員は250人程度を見込み、導入が決まっている8隻のイージス艦とともに稼働させる。

2021年度予算概算要求では陸上イージスの代替案について、要求額を示さない「事項要求」としていた。12月の予算編成への反映を目指し、具体化を急ぐ。

乗組員の確保には、自衛官の定年延長も活用する。防衛省は53~56歳だった一佐以下の定年引き上げに着手しており、28年度までに55~58歳とする方針。これにより2000人程度のベテラン隊員が引き続き勤務する見通しで、比較的若い隊員を新造艦に優先的に配置することも可能となる。

勤務環境の改善については、22年度に就役する最新の小型護衛艦での対応が目安となる。1隻当たりの乗組員約90人を交代で乗せる「クルー制」を導入、常に一部を陸上訓練や休息に充てることにしており、新造艦にもこうした手法を活用する案が出ている。

若手隊員を中心に不評だった洋上の通信環境の悪さも改善。以前は艦内の共用パソコンでのメールのみ認められていたが、17年度に艦上でのWi―Fi(ワイファイ)整備を開始した。個人のスマートフォンなどで陸上の家族や友人に連絡できるようになり、新造艦でも同様の通信環境を保つとみられる。

艦内を女性により配慮したつくりとし、女性隊員の活用にも力を入れる方向だ。

JIJI Press

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