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元法務大臣の公判、ついに100人目の証人尋問が終了

東京地裁で名取弁護人の反対尋問に聞き入る河井克行被告(2月19日、イラスト 細川 環)
東京地裁で名取弁護人の反対尋問に聞き入る河井克行被告(2月19日、イラスト 細川 環)
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20 Feb 2021 08:02:04 GMT9
20 Feb 2021 08:02:04 GMT9
細川 環
 
東京: おととしの参院選広島選挙区で地元の議員らや支援者に現金合計2900万円を渡し買収した罪に問われている元法相の河井克行被告(57)の公判が19日、東京地裁でありました。広島県福山市で建設会社を経営する男性が、検察側の最後の証人として出廷し、克行被告から2回にわたり、計60万円を受け取ったと認めました。

男性は日本維新の会の鈴木宗男前代議士の元秘書で、参院選前に鈴木氏が被告の妻で有罪が確定した、河井案理元参議院議員の陣営に参加してほしいと頼んできたと証言しました。彼は、福山市の案理事務所を運営し、当時官房長官だった菅総理とその秘書が支援に来た時の運転手の手配やスケジュール管理、オートコールや選挙はがきなど、有権者に支援を求める活動を行いました。

男性は、公示前の6月8日に、河井夫妻、元広島県議ら2人と福山市内の料亭で会食した際に、克行被告に別室に呼び込まれ、「期待しているし、いろいろ苦労をかける」と現金30万円が入った封筒を渡されたといいます。「これは公選法に触れる」と感じて何度か拒んだが、「まあまあ」と押し返されて最終的に受け取ったと証言しました。「自分の弱さを反省しております。」

2回目は7月15日、事務所の喫煙所に一人でいたところ、克行被告から30万円を手渡され、再度拒んだが、克行被告は「まあまあ、経費だから」と言って受け取りを促したといいます。 「福山市の有権者や私の周囲も含め、案理さんに対するさらなる集票を頑張れということだと思った」と証言し、貰った現金は違法だと認めました。

弁護側が、検察の捜査段階の取り調べ供述調書で、受領した30万円について男性が、「そのくらいの金額で動く人間と思われ、情けないし、むかつく。」と述べていたことを指摘し、「違法であるとわかっていながら、なぜ受け取ったのか。いくらなら『そのくらいの金額』と思わないのか。」と聞くと、男性は「受け取らないと、自分を克行被告に紹介した人に迷惑がかかると思った。金額自体は小遣い程度だったし、いろいろ経費を立て替えたりもしていて、不満があった。」と弁明しました。

これで検察側の証人尋問は終わり、3月から弁護側の証人尋問と克之被告の被告人質問が予定されています。
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