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台湾、洋上風力発電が全面稼働へ=東電・中部電が参画

12 Nov 2019 09:11:49 GMT9

【苗栗(台湾北西部)時事】東京電力ホールディングスと中部電力の折半出資会社、JERA(ジェラ)が参画する台湾初の商用洋上風力発電プロジェクト「フォルモサ1」(出力12万8000キロワット)の設備が完成し、台湾北西部・苗栗県竹南で12日、完工式典が行われた。近く全面稼働する見通しだ。

台湾は2025年までの脱原発政策を掲げ、同年までに計570万キロワットの洋上風力発電設備の設置を目指している。式典に出席した蔡英文総統は「25年に再生可能エネルギーの電源比率を20%に高める目標を全力を挙げて達成する。台湾をアジアの再生エネの中心にするため、努力を続けよう」とあいさつした。 

フォルモサ1はオーストラリア、デンマーク、台湾の企業との合弁事業で、ジェラは32.5%を出資。総事業費は1000億円規模。海面からの高さが最大約180メートルの設備計22基で発電し、全面稼働後は12万8000世帯の電力が賄える。固定価格買い取り制度に基づき、台湾電力に20年間、売電する。2基(同8000キロワット)については先行開発され、17年4月から商業運転を始めている。

ジェラは、21年末に稼働予定のプロジェクト「フォルモサ2」(同37万6000キロワット)への参画を決めたほか、入札前のプロジェクト「フォルモサ3」への参画も検討。同社は、洋上風力発電開発で台湾に大きく後れを取る日本での商機をにらみ、台湾などでノウハウを蓄積して、「洋上風力発電のスペシャリストになる」(小野田聡社長)考えだ。

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