• サウジアラビアの声明には、合意された約束を尊重するという明確なメッセージが含まれている
• 双方はこれまでに、「リヤド・イニシアチブ」として知られる合意に署名している

サイード・アル・バタティ

アレクサンドリア：イエメン政府と主要政党は金曜日、画期的なリヤド合意の署名者に和平計画の約束を守るよう求めるサウジアラビアの呼びかけを歓迎した。

イエメン政府と各党は、治安を回復し、国家機関を復活させ、基本的な公共業務に対する要求を満たすために、閣僚を南西部の沿岸都市アデンに戻す必要性を強調した。

イエメンのアハマド・アワド・ビン・ムバラク外務大臣は、「我々はサウジアラビアが発表した声明を歓迎する。声明には、対立の激化を止め、イエメン政府のアデンへの迅速な帰還の準備に向けて、合意された約束を尊重するという明確なメッセージが含まれている」と述べた。

金曜日、イエメン政府と南部暫定評議会（STC）の代表者はサウジアラビアの首都で会談を行い、リヤド合意の履行を加速させ、軍事、安全保障、経済、社会、メディアなどあらゆる形態での対立を激化させる行為を停止させる方法について協議した。

会合では、最近のSTCによる軍事・政治における人事やメディアにおける活動が、合意での約束と「矛盾している」と指摘された。

イエメン政府とSTCが2019年末に署名したリヤド合意は、アデンをはじめとするイエメン南部の解放された県における双方の敵対関係を解消し、分離主義者STCを含む新たな統一政権の樹立と、アビヤン県からの部隊の撤退をもたらした。

国際的に承認されているイエメン政府とSTCの対立は3月に再燃し、未払い給与の支払いや基本的な公共業務の復活を求める数十人のデモ隊がアデンの大統領官邸になだれ込んだ。

イエメン政府は、デモ隊を扇動し、政府の仕事を妨害したとしてSTCを非難した。

STCは最近、連合部隊の新しい司令官を任命し、アデンの主要なメディア施設を掌握して、イエメン政府が職務の遂行と給与の支払いを怠っていると主張した。

ムバラク外相は先月、アラブニュースに対し、STCは軍部隊を解散させて統一政府の管理下に置くといった、リヤド合意の安全保障面と軍事面の構成要素を履行していないと語った。

イエメン政府は、アデンの新しい知事と治安担当責任者を任命することで、リヤド合意の政治的・安全保障的側面を履行したとムバラク外相は述べた。

ムバラク外相は、STCが軍部隊を国軍に統合することに難色を示したため、イエメンのマイーン・アブドゥルマリク・サイード首相と閣僚の大半がアデンを離れることになったと指摘した。

「政府が首都アデンでの仕事を遂行できなくなるなど、この問題は悪影響をもたらしたと我々は考えている」とムバラク外相は付け加えた。

STCは、イエメン政府が新しい司法長官と諮問評議会の議長をSTCと相談せずに任命し、シャブワ県でのSTC支持者による抗議活動を弾圧したと非難した。

金曜日の時点で、STCはコメントの求めに応じていない。

一方、イエメンの複数の主要政党は共同声明を発表し、リヤド合意の安全保障面と軍事面の構成要素を履行することを求めた。また、イエメン政府がアデンに戻り、国家機関を始動させ、アデンでの政治家や活動家に対する走行中の車からの銃撃といった治安問題に終止符を打つことを要求した。イエメンの国営サバ通信が伝えた。

金曜日、アビヤンの町ロウデルで政府軍と分離主義者との間で衝突があり、2人が死亡し、負傷者も発生したとニュースサイト「アデン・アル・ガド」が報じた。

この戦闘は、分離派の治安責任者が、イエメン政府が任命した新しい治安担当責任者にロウデルの治安事務所を引き渡すことを拒否したことから始まった。

ロウデルに住むジャーナリストのモハメド・ムハイェム氏は、フェイスブックで「治安事務所とロウデル病院の近くにある我々の家のすぐそばで戦闘が起きており、恐ろしい音がしている」と伝えた。

これとは別に、米国国務省のネッド・プライス報道官は記者会見で、同省はイランの支援を受けるフーシ派のイエメンに対する攻撃に「これ以上なくうんざりしている」と述べ、攻撃がイエメンの人道的危機を悪化させていると付け加えた。