アラブニュース日本版

8月16日、日本の茂木敏充外務大臣が10日間の外遊を開始した。外遊は、エジプトでの茂木外相と同国のサーメハ・シュクリ外相の会談から始まった。

Now…Talks between FM #Sameh_Shoukry and his Japanese counterpart #Motegi_Toshimitsu in the presence of the delegations of the two countries, to discuss ways to strengthen bilateral relations, as well as exchanging views regarding regional issues of common concern.@MofaJapan_en pic.twitter.com/C9UpNh4Qu6

— Egypt MFA Spokesperson (@MfaEgypt) August 16, 2021

茂木氏とシュクリ氏は、地域問題について議論し、同時に日本とエジプトの二国間関係を強化する方法も模索した。

会談はカイロで両国の代表者が出席して行われた。

After concluding the talks…Minister #Sameh_Shoukry and his Japanese counterpart Minister #Motegi_Toshimitsu delivered statements to the media.

🇪🇬🤝🇯🇵@MofaJapan_en pic.twitter.com/ZKC5fJHIP1

— Egypt MFA Spokesperson (@MfaEgypt) August 16, 2021

カイロでエジプトの外相と共に行われた共同記者会見で、茂木氏は、アフガニスタンの全ての関係当事者に対し、同国内の人命と財産を確実に保護するよう呼びかけるとともに、タリバンが権力を掌握した後の国内の治安と秩序の回復に取り組むよう求めた。

茂木氏は、アフガニスタンの最新の動向がさらなる不安を引き起こすことにならないよう、イスラム世界の影響力のある大国としてのエジプトと連携することで合意したと述べた。

これは、エジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領とシュクリ外相の両氏と共に、日本がアフガニスタン情勢に関する懸念を表明したことを受けたものだ。

記者会見で茂木氏は、今年これまでにスエズ運河を1週間近く封鎖した貨物船事故を解決したエジプト政府に感謝の意を表した。また、日本は複数の経済協力プロジェクトへの貢献を通じてスエズ運河の発展に貢献してきたと述べ、重要なこの航路に関わる問題で、協力を強化する意思があることを表明した。

茂木氏はシュクリ氏との会談の内容を説明しながら、2022年の第8回アフリカ開発会議（TICAD）で主要議題になると見込まれる中東情勢に関して、両国間の協力強化を議論したと述べた。

日本の外務大臣は、中東の和平実現に向けたエジプトの取り組みを称賛し、エジプトと引き続き協調して行動し、地域のこのような目標の実現を支援して行く日本の決意を再確認した。

茂木氏は、二国間関係と地域の問題についても議論したと述べ、このことは「効果的」だったと述べた。シュクリ氏は、相互利益に基づく経済協力を強化するために有望な機会が利用できることを再確認し、両国間に存在する強固な戦略的パートナーシップを再確認した。

シュクリ氏は、茂木氏とパレスチナ問題や、シリアやリビア、イラク、イエメンの危機について議論したと語った。

「安定を実現し、危機を打開するために、両国間の共同ビジョンに基づく連携と共同作業を継続する必要性を（我々は確認した）」と、シュクリ氏は述べた。

シュクリ氏は、日本の外務大臣と共に、非核化を推進するために多国間対話を活用することの重要性を説明し、アフリカでの開発活動の強化に向けた日本の取り組みをエジプトが支持することを再確認した。シュクリ氏はまた、今年の夏季オリンピックを主催・開催するために努力を尽くした日本に感謝し、日本がこれを成し遂げたことを称賛した。