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北朝鮮帰還事業訴訟 脱北者が5億円を求める

ANJピエール・ブティエ
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14 Oct 2021 07:10:47 GMT9
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アラブニュース・ジャパン

東京:5人の韓国系原告とその支持者らは、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記に対し5億円の損害賠償を要求した。原告らは木曜日、東京地方裁判所に北朝鮮を相手取った裁判としておそらく初となる訴訟を起こした。 

1960年代、在日韓国人の北朝鮮への送還や移住を奨励する帰還事業を朝鮮総連が支援、9万3000人が北朝鮮に移住した。

その中には、帰国を希望する場合の帰国の自由ややりがいのある仕事の確保が含まれていた。しかし約束は事実ではなく、畑や鉱山で仕事をしなければならず、一部は労働収容所や再教育施設に送られた。一部は条件に反発して処刑された。自殺した人もいるが、家族まで処罰された。

17歳で帰還事業に参加した5人の原告のうちの1人、川崎英子さんはアラブニュース・ジャパンに、家族の一部が北朝鮮に残っており連絡がないと語った。川崎さんは工場で働かなければならず苦しみ、1994年の大飢饉の際には家族の多くが死亡したとして、北朝鮮の過酷な生活環境について証言した。

幼い少女時代、1961年に北朝鮮に発った榊原洋子さんは、両親、特に自由のない社会の生活環境に耐えられず、精神的に問題を抱えた父親が苦しんでいたことについて話した。榊原さんは自殺を図ったが、2003年に日本に向け脱出した。

高正美さんは、北朝鮮にいた時、米国は北朝鮮に敗れると当局が信じ込ませたと話した。彼女はこれが真実ではないことに気づき始め、逃げようとした。北朝鮮から脱出しようとした高さんは当局に捕まり、厳しい拷問を受けた後に追放され、畑で仕事をすることになった。2005年にようやく脱出した。

斎藤博子さんは、「朝鮮総連にだまされ、北朝鮮はお金がなくても生きていけると信じさせられた」と話した。娘夫婦と一緒に北朝鮮に発ったが、インフラが整備されておらず、水道さえ頼りない孤立した所に住まなければならなかった。生きるために彼女は畑の食べ物を盗んだ。2001年に中国を脱出し、日本政府の保護を受けた。

石川学さんもまた朝鮮総連にだまされ、北朝鮮は地上の天国だと信じるようになったと話した。 彼は北朝鮮で肝臓疾患を患い、妹は精神疾患で亡くなった。 石川さんは大飢饉の際に脱北した。

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