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日本人医師襲撃は現地政府を威嚇するためだったと記事が述べる

2019年12月8日に千葉県の成田空港で、亡くなった日本人医師の中村哲氏の親類や政府関係者たちが棺の前に花束をささげる。(AFP通信)
2019年12月8日に千葉県の成田空港で、亡くなった日本人医師の中村哲氏の親類や政府関係者たちが棺の前に花束をささげる。(AFP通信)
08 Dec 2019 11:12:46 GMT9

東京―カルドン・アザリ

人道支援に尽力した日本人医師の中村哲氏を殺害した12月4日のアフガニスタンでの襲撃は、他の支援団体を撤退させ、地元政府を威嚇することが目的だったと地元のメディア報道が明らかにした。

朝日新聞によれば、奇襲はアフガニスタン東部の都市であるジャラーラーバードの、ホテルやレストランが立ち並ぶ広い通りで発生したと情報筋はいう。

記事で紹介された目撃者の話では、襲撃は午前8時頃に発生して1分ほど続いた。

中村氏と警備員を乗せた2台の車が突然白い車にブロックされ、車から武装した男たちが降りてきて他から現れた男たちとともに乗っていた車に近づき、中村氏と他の5名を銃撃して致命傷を負わせたと朝日新聞は伝えた。

襲撃者は少なくとも7名いたとみられ、アフガニスタンとパキスタンの国境地域に住むパシュトゥーン族の言語を話していた。しかしこれまでのところ犯行声明を出した集団はない。

中村氏は、自身のオフィスがあるナンガルハール州都のジャラーラーバードから約25㎞の、灌漑用水路のプロジェクトに向かっていたという。

アフガニスタンの首都カブールの東に位置するナンガルハール州は、武装集団IS(イスラム国)の本拠地である。

73歳の中村氏は、1983年にアフガニスタンやパキスタンの現地住民に医療や人道支援を提供するNGO組織、ペシャワール会を立ち上げるのに尽力した。

毎日新聞によれば中村氏は、最近の日本への帰国中に日本国外務省から、襲撃の可能性があるとの警告を受けており、またアフガニスタン当局からも同様な警告を受けていたという。

NGO組織は、中村氏はさまざまな安全警戒措置をとっており、移動には警備員をつけたり頻繁にルートを変えたりしていたと述べた。

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