Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 日本
  • ゴーン氏逃亡で日本で服役中の米国人、帰国を希望

ゴーン氏逃亡で日本で服役中の米国人、帰国を希望

2019年12月30日、トルコのイスタンブール空港の入国審査での、マイケル・L・テイラー氏(中央)とジョージ・アントワーヌ・ザイエク氏を撮影した防犯カメラ映像の画像。(ファイル写真/AP)
2019年12月30日、トルコのイスタンブール空港の入国審査での、マイケル・L・テイラー氏(中央)とジョージ・アントワーヌ・ザイエク氏を撮影した防犯カメラ映像の画像。(ファイル写真/AP)
Short Url:
10 Mar 2022 02:03:50 GMT9
10 Mar 2022 02:03:50 GMT9

日産自動車の前会長カルロス・ゴーン氏の裁判回避とレバノンへの逃亡を助けたとして日本で服役している2人の米国人は、残りの刑期を米国で務めることを希望している。

マイケル・テイラー氏とその息子ピーター・テイラー氏のボストン在住弁護士、ポール・ケリー氏は木曜日、父親のマイケル氏は深刻な背中の痛みと凍傷に苦しんでいると述べた。

米司法省は10月、同じ裁判で有罪判決を受けたテイラー親子を米国の刑務所に移送するよう要請した。

ケリー氏はAP通信に「極寒と隔離の中におかれ、彼らにとっては楽な時間ではない」と語った。

「日本は移送問題に関して全く動いていない。もし、日本が移送を認めれば、マイケル氏とピーター氏は文字通り直ちに日本から連れ出され、米国に連れ戻されることになる」と述べた。

移送の実行には日本の法務省の同意が必要だ。法務省からは、すぐにコメントは得られなかった。

ゴーン氏は2019年末、楽器の箱に隠れプライベートジェット機に乗って、レバノンに逃亡した。

日本の刑務所には、欧米式の暖房、エアコン、ベッドがない。受刑者は夜間に広げるための敷布団を与えられる。日本の当局は、刑務所は人道的基準を満たしていると述べている。

マイケル・テイラー氏とピーター・テイラー氏は、ゴーンが日本から先祖の母国であるレバノンに逃れるのを助けたとして、7月に東京地裁で有罪判決を受けた。レバノンは日本との間で犯罪人引渡し条約を結んでいない。

61歳のテイラー氏には懲役2年が言い渡され、29歳のピーター・テイラー氏は脱走を手配した罪に問われ、懲役20ヶ月を言い渡された。彼は強健で若いため、父親よりも体調が良い、とケリー氏は話す。

裁判で彼らは、惑わされ、ゴーン氏は公正な裁判を期待できないと信じ、不公正な制度からゴーン氏を救いたいと思った、と述べた。

日本の司法制度は、人権擁護団体から長い間批判されている。

テイラー親子は9カ月間拘留された後、2021年2月に米国から身柄を引き渡された。判決を待つ間、彼らは日本で独房に収容された。これは日本で、保釈されない容疑者に対してごく一般的に行われていることである。しかし、判決を受けるまでの期間は、刑期に反映されなかった。

テイラー親子の家族は、彼らと面会も電話もできていない。彼らは弁護士やアメリカ大使館職員としか会うことができないでいる。

ゴーン氏は2018年11月に逮捕され、報酬の過少申告と、日産の資金を高級住宅やヨット、豪華なパーティーなど個人的な利益のために悪用した特別背任罪で起訴された。本人は無実を訴えている。

もう一人の米国人、日産自動車の元幹部グレッグ・ケリー氏は、ゴーン氏の報酬に関するほぼすべての容疑が晴れ、最近米国に帰国した。ケリー氏は、自分は無実であるとし、控訴している。東京高裁が控訴審を審理する間、彼は日本に滞在する必要はない。

ケリー氏に懲役2年を求刑した東京地検も控訴を検討していると、担当者の森本宏次席検事は述べている。

ゴーン氏は20年間、日産の指揮を執るスーパースターだった。ケリー氏の裁判は、フランスのパートナーであるルノーとの提携において、日産が劣勢にあるとされていたことを巡る日産の不満を浮き彫りにしている。

AP

特に人気
オススメ

return to top