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「ひまわり」再上映広がる=ウクライナ舞台、一部は寄付

興行収入の一部は戦争被害への人道支援に充てられる。(AFP)
興行収入の一部は戦争被害への人道支援に充てられる。(AFP)
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06 Apr 2022 08:04:44 GMT9
06 Apr 2022 08:04:44 GMT9

ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナで撮影された1970年の名作映画「ひまわり」。第2次世界大戦で引き裂かれたイタリア人夫婦を描くこの映画を現在の情勢に重ね、再上映する動きが各地で広がっている。興行収入の一部は戦争被害への人道支援に充てられる。

「ヒマワリや、どの木の下にもイタリア兵やロシアの捕虜が埋まっています」。地元の女性が語る有名なヒマワリ畑のシーンは、首都キーウ(キエフ)から南に約500キロ離れたヘルソン州で撮影された。

配給会社「アンプラグド」(東京都港区)劇場営業担当の池田祐里枝さん(34)は、ウクライナ侵攻の映像をテレビで見て、このシーンを思い出したという。「人々を分かつ争いが生じていることなど、今起きていることと非常に強い共通性を感じた」。早速親交のある映画館3館に打診したところ、すぐに再上映が決定。ツイッターなどで告知すると、全国の映画館や自主上映のホールからも問い合わせが相次いだ。

再上映されている「ひまわり50周年HDレストア版」は、2020年に同社が最新技術を駆使して画面の傷や雑音を除去した修復版。これまでに全国約90カ所での再上映が決まっている。同社は収益の一部を日本赤十字社などに寄付する。

池田さんから直接打診を受けた新潟県上越市の映画館「高田世界館」の支配人、上野迪音さん(34)は「今現実で起こっていることを受け止めて、関心を持つきっかけになれば」との思いで再上映を決めた。反響は大きく、来場者数は通常の5倍だという。上野さんは「映画を通じて過去の記憶を観客に提示することができる。世界各地の状況を引き続き発信していきたい」と語った。

時事通信

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