アラブニュース・ジャパン
東京:東京・銀座にある「中銀カプセルタワービル」の解体が始まり、内外で評価の高いこのビルの解体を惜しむ多くの人々が集まった。建築家の黒川紀章氏が1972年に設計、わずか30日で建設された。
解体届と鍵のかかった郵便ポストが3つ壁にかかっている。立ち止まって、名残惜しそうにそれを読んだり写真を撮ったりする人々の姿があった。この解体により、東京の近代建築文化の一つが失われることになる。12のカプセルは残され、博物館に保存される。
夜に包まれ、頭上の高速道路の灯に照らされた140の取り外し可能なカプセルからなる中銀ビルは、60年代に黒川氏らが開始し、人気を博した建築運動「メタボリズム」を具現化した代表作。社会の変化に合わせ、建築も成長する概念を表現した。