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日本の即位の儀式の神聖なる伝統

2019年5月1日に東京の中延周辺で、新天皇の即位を祝う式典で、持ち運び可能な神社である「神輿」を担ぐ人々。(AFP)
2019年5月1日に東京の中延周辺で、新天皇の即位を祝う式典で、持ち運び可能な神社である「神輿」を担ぐ人々。(AFP)
16 Oct 2019 12:10:29 GMT9

ラワア・タラス ドバイ

世界最古の君主国とされる日本では、今年前半に明仁天皇の歴史的な退位が行われた。

明仁天皇はほぼ200年ぶりに高御座(菊の玉座)として知られる神聖なる皇位から退く支配者となった。皇太子として次に控えるのは、明仁天皇の息子である59歳の徳仁だ。

洗練された即位の儀式である即位礼正殿の儀が10月22日に行われ、前代未聞の195にも上る世界の国々から王族、政府高官、国家元首がこの大イベントに参加すると予想されている。

細部に至るまで気が配られるこのいくぶんかはプライベートな行事は、世界に向けて新天皇を紹介するものだ。しかも、多くの儀式的行為によって厳格に規定されている。

今年の儀式は、東京にある皇居の格式の高い正殿で行われ30分ほど続くが、その日、 伝統的な衣装に身を包んだ徳仁新天皇が即位を、崇拝の対象とされる太陽女神である、神道の天照大神に向かって表明する。

徳仁天皇は、天皇としての正統性を象徴する神器を携えて、先祖伝来の神社を訪れる。

「その定義からして、天皇は、日本の信仰では、日本の八百万の神々の最高位にある女神の仲介者あるいはその直接の子孫になります。これは宗教であって、単なる政治的儀式ではありません」と、ロンドンの東洋アフリカ研究学院で現代日本文化学上級講師を務めるグリゼルディス・キルシュ博士はアラブ・ニュースに語った。

日本国民を代表して安倍晋三首相は、新天皇・皇后に向けて(天皇陛下)「万歳」三唱の音頭をとって、新天皇を祝福する。

東京の道路では特別なパレードが行われる。徳仁天皇夫妻は皇居から新居所のある赤坂御用地まで、オーダーメイドのオープンカーであるトヨタセンチュリーのリムジンで移動する。その間、旗を振る何千人もの人に挨拶する。

この国民との交流の伝統は、明仁現上皇が初めて導入したものだ。

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