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新人勧誘、安倍派が先行=主導権確保へ各派争奪戦―自民

(AFP)
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25 Jul 2022 08:07:42 GMT9
25 Jul 2022 08:07:42 GMT9

自民党の各派閥が、先の参院選で当選した新人らの勧誘合戦を繰り広げている。最大派閥の安倍派はいち早く4人の入会を決めて先行し、麻生派も2人が内定済み。一方、安倍晋三元首相の急逝で党内力学が変化する兆しもあり、様子見の新人も多い。新たな勢力規模が各派の主導権争いに影響するとあって、争奪戦は激化しそうだ。

岸田文雄首相(党総裁)率いる岸田派の林芳正座長(外相)は21日の派閥会合で「同志を一人でも増やそうと活動しているが、さらに強化したい」とハッパを掛けた。ある新人は「(各派から)いろいろ声を掛けていただいているが、まだ決めていない」と明かした。

自民党は参院選で新人20人、元職2人が当選。このうち安倍派は生稲晃子氏(東京選挙区)ら4人の入会を決定し、現職2人の再入会も決めた。2人引退するが、参院選公示時点の94人を上回る97人に増える。

麻生派には船橋利実氏(北海道選挙区)と浅尾慶一郎氏(神奈川選挙区)が入会する。船橋氏は衆院議員当時に同派に所属。浅尾氏は神奈川が地元の甘利明前幹事長の全面支援を受けた。

参院選で2人が引退し、現職1人が落選したため51人に減った茂木派は、これを補おうと必死だ。会長の茂木敏充幹事長は参院選で精力的に新人の応援に入ったり、同派秘書を各陣営に送り込んだりするなど布石を打っていた。千葉選挙区の新人は入会する見通しだ。

岸田派は、引退する金子原二郎農林水産相(長崎選挙区)の後継について「入会は決まりだ」(幹部)と自信を示す。昨年10月の衆院選では「総裁派閥」にもかかわらず、勢力を伸ばせなかった。所属議員は「お公家集団だから強引なことはしない」と自嘲気味に語るが、今回は派を挙げて取り組む。衆院選で初当選した石原正敬議員から21日、入会意向を伝えられた首相は「一緒に日本の政治をつくっていこう」と歓迎した。二階派は2人以上の入会を目指す。

一方、首相が参院選第一声の場所に選んだ福島選挙区で当選した星北斗氏をめぐり、安倍派と岸田派の綱引きが続く。

福島は岸田派事務総長の根本匠元厚生労働相以外は安倍派が占めるが、岸田派からは「分裂含みの安倍派より総裁派閥のうちの方がいい」との声が漏れる。

新潟選挙区の小林一大氏には麻生派と岸田派が入会を働き掛ける。新潟は首相が「最後の訴え」で訪れた。静岡選挙区の若林洋平氏をめぐっては茂木派と二階派が争う。 

時事通信

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