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日本の起業家が命を救う粘着パッドを作り出す

Pro-7を使わなかった場合(上)と使った場合(下)を比較実演する2枚の写真。(GOJ)
Pro-7を使わなかった場合(上)と使った場合(下)を比較実演する2枚の写真。(GOJ)
Pro-7を使わなかった場合(上)と使った場合(下)を比較実演する2枚の写真。(GOJ)
Pro-7を使わなかった場合(上)と使った場合(下)を比較実演する2枚の写真。(GOJ)
Pro-7を使わなかった場合(上)と使った場合(下)を比較実演する2枚の写真。(GOJ)
Pro-7を使わなかった場合(上)と使った場合(下)を比較実演する2枚の写真。(GOJ)
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19 Jan 2020 09:01:10 GMT9
19 Jan 2020 09:01:10 GMT9

1995年の神戸地震で親しい友人を見舞った致命的な事故が、日本のプロセブン株式会社の創業者兼会長、小玉誠三氏に命を救うという断固たる使命を負わせた。

この地震は1995年1月17日に発生した。震度7の地震発生時に就寝中だった小玉氏の友人は、部屋を横切って動いてきたタンスの衝撃で亡くなった。建物自体は構造的な安定性を有していたにも関わらず、倒れてきた家具の下敷きとなって亡くなったのだ。

日本政府によれば、友人の悲劇的な死に突き動かされた現在77才の小玉氏は、「タンスが部屋を横切って飛んでくるのを防ぐ方法を必ず見つけ出す」と子どもや友人たちに約束したという。

これがきっかけとなり、地震発生時に家具が倒れるのを防ぐ製品の開発を目指す小規模な企業、プロセブンが作られた。

自身のビジョンの実現に必要とされる、すぐに利用可能な製品を見つけることができなかった小玉氏は、自分自身で新しい素材の開発プロジェクトを始める決心をした。彼はまず温度を慎重に制御した新たな化合物のテストを行い、ついに震度7の揺れにも耐えることのできる素材の開発に成功した。

新たに開発されたこの素材はジェルパッドと似ているが、小玉氏のプロセブン・ジェルパッドはバイオマスや植物由来の成分から作られた環境に優しい無毒の製品だった。

日本政府によれば、「プロセブン」という社名は「プロフェッショナルと震度7」を表しており、震度7の揺れでも家具が動くのを防ぐこのパッドの能力を強調している。

プロセブン・ジェルパッドの新しさは、強力な粘着力と、簡単に剥がすことができるという、相反する2つの性質を併せ持つところにある。

その強力な粘着力が振動を吸収しながら耐えることで、地震発生時に家具が飛んできたり倒れたりするのを防ぐ。一方でその剥がしやすい性質によって、貼り付けた家具やこの製品の粘着面を傷めることなく、簡単に取り除くことができる。粘着面は繰り返し使うことができ、環境へのダメージを減らせる。

現在、プロセブンの優位性は家庭用品の安全対策を越えて、業務用の工場や大学病院、アートギャラリーにまで広がっている。

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