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経口中絶薬の薬事承認了承=国内初、妊娠9週まで対象―厚労省

日本の厚労省への諮問委員会は、妊娠中絶薬を承認することに同意した. (TheJapanTimes)
日本の厚労省への諮問委員会は、妊娠中絶薬を承認することに同意した. (TheJapanTimes)
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27 Jan 2023 11:01:24 GMT9
27 Jan 2023 11:01:24 GMT9

厚生労働省は27日、薬事・食品衛生審議会の専門部会を開き、人工妊娠中絶できる飲み薬の薬事承認を了承した。

ただ、「本剤は社会的な関心が高く、慎重な審議が必要」(厚労省)とし、2月にパブリックコメント(意見公募)を実施した上で、上部組織の薬事分科会で改めて承認を審議するとした。

同省によると、経口中絶薬は海外では少なくとも65以上の国と地域で使用されているが、日本では手術を受ける以外に選択肢はない。分科会で承認されれば、国内初の人工妊娠中絶薬となる。

承認後も使用実績が蓄積されるまでの間は、緊急時に適切な対応が取れる医療機関で、母体保護法に基づく指定医師が確認した上、投与する。

製品名は「メフィーゴパック」で、妊娠継続に必要な黄体ホルモンの働きを抑える「ミフェプリストン」と、子宮を収縮させる働きがある「ミソプロストール」を組み合わせて使う。対象は妊娠9週までの妊婦。

英製薬企業ラインファーマの日本法人が2021年12月に承認申請していた。

国内の臨床試験(治験)では、投与を受けた妊婦の93.3%が24時間以内に中絶に至り、安全性にも問題がないことが確認されている。 

同省によると、2020年度の国内の人工妊娠中絶件数は約14万件。日本の中絶は、金属製の器具による「掻爬(そうは)法」が中心で、感染症などの合併症の発生率も高く、母体への負担が大きい。WHOは「安全性に劣る時代遅れの中絶法」と指摘している。

時事通信

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