破壊された福島原子力発電所からの水を海に放出するという日本の決定を最も激しく批判している国の1つである太平洋の島国ミクロネシアは、金曜、その計画についてはもはや懸念していないと述べた。

昨年の国連総会での演説で、放射性水の排出について「大きな懸念」を抱いていると述べたデイヴィッド・パヌエロ大統領は、東京の記者団に対し、彼は現在、今春早々に予定されている放出についてはもはや懸念していないと述べた。

パヌエロ大統領は日本記者クラブの会見で、「わが国はもはやこの問題を恐れたり心配したりしていない。われわれは、共通の海洋権益を損なわないという日本の意図と技術力を信頼している」と記者団に語った。

東京の北東約220 km（130 マイル）にある福島第一原子力発電所は、2011年3月に発生したマグニチュード9.0の地震と津波によって深刻な被害を受け、3基の原子炉のメルトダウンを引き起こした。

災害の直後に原子炉の冷却に使用された100万トン以上の水は、オリンピックサイズ・プール約500個分に相当し、発電所の巨大なタンクに保管されている。

パヌエロ大統領の姿勢の変化は、計画への主要な障害を取り除く。この計画は日本の漁師からの激しい抵抗にあい、中国、韓国、その他の太平洋の島々を含む近隣諸国による同様の抗議を誘発させていた。

保管されている水は、ほとんどの同位体を除去するためにろ過される。水から分離しにくい水素の同位体であるトリチウムの痕跡は残るものの、規制当局は水を放出しても安全であると判断したと日本は述べている。

ミクロネシアを含む17ブロックの太平洋諸島フォーラムは先月、汚染による漁業被害を懸念し、日本に放水を遅らせるよう促した。

パヌエロ大統領は記者団に対し、ミクロネシアの姿勢の変更は日本との「非常に徹底的な協議」の結果であり、太平洋諸島フォーラムはこの問題について日本と協議を継続すると語った。

中国が公開した外相会談の要約によると、中国の外相は日本の外相との木曜日の会談で、放水の問題を提起した。

「中国と国際コミュニティーは、核汚染水を海に排出するという日本の一方的な決定に深刻な懸念を抱いており、日本がオープンで透明性のある、科学的かつ安全な方法で効果的に対処することを望んでいる」と中国は述べた。

日本の外務省が発行した会談に関する報告書は、水の放出について言及していない。

ロイター