エルサレム： イスラエルは日曜、同国二人目となるコロナウィルス感染者を確認した。集団感染したダイヤモンド・クルーズ号から帰国した二人目の市民となる。

保健省は、「日本に停泊中のクルーズ船からの帰国者から新たな1名が陽性と判明した」と発表した。

「患者は隔離され管理下にあり、イスラエル国内で感染したものではない」としている。最初の感染は金曜日に発表されていた。

二人は横浜港に停泊している船から下船を許された11名のうちの2名で、陰性であることを確認したのち飛行機で帰国した。11名はテルアビブ近くのシバ医療センターに14日間隔離されている。

イスラエル当局は、コロナウィルスに感染した韓国人の旅行者に接触後帰宅した200名近い児童の検疫を、日曜の早い時間に指示した。

この動きは、新天地イエス教会の信者の韓国人旅行者、が2月8日から15日にかけてイスラエル各地を訪れた後、18日に帰国した際にウィルス感染が確認されたことを受けてのものである。

イスラエルの保健省は旅行者に遭遇した国民に対して自己検疫を求めた。対象には、非常に接近していたとみられる、3校からの180名の児童と19名の職員が含まれている。

教育省によると、児童と職員は14日間「自宅にいる事」を指示されており、職員は18名の教師と1名の警備員である、としている。

また、保健省は韓国人旅行者が訪れた場所の詳細なリストを公開し、「巡礼者に接した人」は、「遭遇した一団と離れてから14日間、自宅で自己検疫する事」を指示した。

ベンジャミン・ネタニヤフ首相は、COVID-19ウィルスに関する高レベル特別会議の議長を務め、脅威に対するタスクフォースを発表した。

首相は、「本日、この大きな課題に対応するために、日次で招集する閣僚級チームを任命する」と会議の後コメントした。招集されるメンバには安全保障幹部も含まれる。

イスラエルは、土曜、新型コロナウィルス対策の一環として、韓国から到着した飛行機のイスラエル人以外の乗客約200名のへの降機許可を与えなかった。

保健省は国民に対し、日本、韓国、中国、香港、マカオ、シンガポール、タイを最近訪問した人に、義務的な14日間の自宅検疫を遵守するよう求めた。

「さらに、過去14日に、台湾、イタリア、オーストラリアに滞在したことがあり、病状と同じ症状が見られる人は、診察を受けるように」と同省は声明の中で述べている。

日曜の状況評価会議に出席したギラッド・エルダン内務大臣は、自己検疫指示に従っていない事が分かった者に対しては法的処置の発効もあり得ると警告した。

大臣は詳細は述べていないものの、「イスラエル警察は、指示に従わない市民が見つかる事態に備え、必要な執行部隊を組織している。」と報道陣に話した。

また、大臣は、激戦が予想される3月2日の総選挙を、この恐怖に乗じて混乱させようとする者に対しても警告を発した。

大臣は、投票率に影響するようなフェイク・ニュースを流布するなどの懸念を示した。

「これは刑事犯罪である。悪用を防ぐため、警察による特別な用意がある。」と述べた。

一方、マイ・アルカイラ　パレスチナ保健大臣は、ヨルダン川西岸で確認された感染例はないが、同保健省がエジプト、ヨルダン、及びイスラエルとの連携をとって脅威に対処すると述べた。

大臣は、イスラエルとの協力体制は「コロナウィルスの問題についてのみである」と述べた。

AFP