
ベイルート:ダーイシュ過激派は金曜日、シリアの砂漠にある3つの軍事拠点を攻撃し、その後少なくとも15人のシリア政府派戦闘員を殺害した。
これはジハード主義残党による最新の攻撃である。
イギリスを拠点とするシリア人権監視団は、「ジハード主義に忠誠を誓う戦闘員らが、ホムス東部の辺境にある3つの軍事拠点を攻撃し、この武力衝突により15人が死亡した」と述べた。
ダーイシュは2014年にシリアとイラクの大部分を制圧し、いわゆるカリフ制を宣言し、恐怖の支配を開始した。
シリアでは2019年に領土的に敗北したが、その残党は、特に広大な砂漠で親政府軍やクルド人主導の戦闘員に対して、致命的な攻撃を続けている。
ダーイシュ残党は隣国イラクでも活動している。
先月、ダーイシュの戦闘員たちは、シリアの政府支配地域に対する2回の攻撃で、28人のシリア軍兵士と親政府軍関係者を殺害した。
ダマスカスの同盟国モスクワから近年支援を受けているパレスチナ人戦闘員で構成されるグループ、コッズ旅団のメンバーが多いと、シリア国内の情報源ネットワークを持つ監視団は述べている。
その攻撃のひとつで、ジハーディストたちが東部ホムス州の軍用バスに発砲した、と監視団は当時述べている。
これとは別に、シリア東部の基地に対するダーイシュの攻撃で6人のシリア軍兵士が死亡した。
シリアの戦争は、2011年3月に反政府デモに対するダマスカスの残忍な弾圧によって勃発して以来、50万人以上の命を奪い、数百万人以上を避難させている。
その後、外国勢力、民兵、ジハード主義者たちが巻き込まれた。
3月下旬、ダーイシュ過激派は待ち伏せの末、8人のシリア軍兵士を「処刑」した、とモニターは当時述べている。
ジハーディスト達はまた、戦争で疲弊した経済の中で高値がつく珍味である砂漠のトリュフを狩る人々も標的にしている。
監視団は3月、ダーイシュがシリア北部のラッカ州の砂漠で、トリュフハンターの車が通過する際に爆弾を爆発させ、少なくとも11人を殺害したと発表した。
シリア国内の別の騒乱では、シリアの国防省が金曜日に、ダマスカス近郊でイスラエル軍の空爆により8人の兵士が負傷したと発表した。
監視団によれば、イスラエルは2014年以来、レバノンのイランに支援されたヒズボラ・グループが使用しているダマスカス郊外の政府ビルを空爆したという。
イスラエル軍はシリア内戦の勃発以来、シリアで数百回の空爆を行っており、主に軍の拠点やイランの支援を受けた戦闘員を標的にしている。
AFP