カイロ:エジプトは、エジプトのシナイ半島とガザ地区を結ぶラファ検問所を再開し、今後の運営を管理するために両国が協調するというイスラエルの提案を拒否した。
先週イスラエルがラファに軍事進攻したことで、両国間の緊張が高まる中、イスラエルの安全保障機関シン・ベトの関係者が水曜日にカイロを訪問し、この計画を発表した。
ラファ検問所は、ガザに入る人道援助の主要な窓口であり、ガザからの医療避難者の出口でもあった。イスラエルは同検問所の運営を掌握し、ハマスが将来的に同検問所で何らかの役割を果たすことを阻止することに妥協しないと述べている。
イスラエルの提案には、イスラエルが撤退した後の検問所の管理方法についてのメカニズムも含まれていると、安全保障筋は語った。エジプトは、検問所はパレスチナ当局によってのみ管理されるべきだと主張している、と彼らは付け加えた。
匿名を要求したイスラエル政府関係者は、代表団がエジプトを訪問したのは、「最近の情勢を踏まえ、主にラファ周辺の問題を話し合うため」だと語ったが、詳細な説明は避けた。
エジプトの外信部はコメントを求めたが、すぐには返答しなかった。
エジプトとイスラエルは長年の平和条約と安全保障協力関係にあるが、ガザ紛争中、特にラファ周辺でのイスラエル軍の進撃以来、関係は緊張状態にある。
今週、両国は国境の閉鎖とそれに伴う人道的救援の妨害について非難の応酬を繰り広げた。
エジプトは、ラファの閉鎖はイスラエルの軍事作戦だけが原因だと言う。イスラエルの攻撃は、パレスチナ人をエジプトに押し込むことでガザを明け渡させるのが狙いだと繰り返し警告している。
イスラエル政府のデービッド・メンサー報道官は水曜日に、エジプトは、退避を希望するガザ市民に対してラファを開放するよう求めたイスラエルの要請を拒否したと述べた。
イスラエル代表団はカイロ訪問中、ガザでの停戦と人質解放のための交渉が停滞していることについても話し合ったが、新たなメッセージは伝えなかった、とエジプト筋は語った。エジプトは、カタール、アメリカとともに交渉の仲介役を務めている。
イスラエルのガザ攻撃により、ガザの保健当局によれば、35,000人以上のパレスチナ人が死亡している。
イスラエルの集計によれば、ハマス率いる武装集団は、10月7日のイスラエルへの襲撃で約1,200人を殺害し、253人を拉致した。
ロイター