• サラミはこの装置が複数の病院で試験され、「80%」の成功率だったとも主張した。

チャーリー・ピーターズ

IRAN: イランのイスラム革命防衛隊（IRGC）の司令官が、悪名高い偽物の弾検出装置のように見える機械を、コロナウィルス検出器として宣伝した。

１月にイラクで米国のドローンにより暗殺されるまでイラクの非対称戦闘部隊のトップを務めたガーセム・ソレイマーニーの後任ホセイン・サラミ少将が水曜、国営テレビでこの装置を提示し、「数秒で」COVID-19を検出できると主張した。

示されたモデルの外見は、役に立たないことで有名なプラスチック・金属爆弾の偽検出装置とほぼ同じである。有罪判決を受けた英国人詐欺師ジェームズ・マコーミックがこの偽爆弾検出装置を最初に売ったのが、イラクの治安部隊だった。

爆弾の検出で何年も役に立たなかったにもかかわらず、サラミはこの装置をイランのバスィージ民兵部隊が開発した「技術的・科学的な」イノベーションと述べた。

「この装置のアンテナは半径100メートル以内の全てのウィルス感染地点を検出することができる」とサラミは付け加えた。「5秒以内にウィルスを検出する」

「血液を採取する必要がなく、離れた場所から検出が可能」なため、他のCOVID-19検査よりも優れているとサラミは述べた。

また、この装置は複数の病院で試験され、「80%」の成功率だったとも主張した。

多くの独立系研究者や報道機関は、政府が全国に広がっているパンデミックの本当の拡散範囲を隠していると示唆してきた。

「このイランの革命エリートは非常に偏執的で、陰謀説に囚われる傾向があります。そのためイラク政府が悪名高くも爆弾検出装置として使ってきたこの『魔法の杖』を宣伝しているIRGCは、心から完全に信じている可能性があります」と、独立系テロ研究家のカイル・オートンはアラブニュースに語った。

「結局のところ、誤りを犯した時にそれを知らせるような事務体制を可能にする反対勢力が存在しないのです」と、オートンは付け加えた。

「さらに皮肉なことに、COVID-19に対する文字通り信用できない検査の宣伝は、社会の秩序を維持するために悪戦苦闘するイランの状況が、見た目以上に悪いことを示唆しているのかもしれません。国民に安心感を与え、事態は落ち着いていると主張するのが狙いです」

一方でハサン・ロウハーニー大統領は、現在の戦略がCOVID-19の第二波に対して国を無防備なままにしてきたとする国内各都市から、相当な圧力を受けている。

重大な金融不安に直面して社会的距離規則を緩和したロウハーニーは、経済活動の再開が「コロナウィルスの第二波」を引き起こす可能性があると警告したテヘラン市議会議長のモーセン・ハシェミ・ラフサンジャニからの批判に直面してきた。