ベイルート: イスラエルによるレバノンの首都への空爆により、ヒズボラのスポークスマンを含む6人が死亡した。
イスラエルは9月下旬、ヒズボラの拠点への砲撃をエスカレートさせ、国境を越えた砲撃によって避難しているイスラエル人が帰還できるよう、レバノンとの北部国境を確保することを誓った。
日曜日の空爆はベイルート中心部の人口密集地区を攻撃したが、これまではレバノンの他の地域を巻き込んだ暴力を免れていた。
レバノン保健省の発表によれば、ヒズボラ・メディア・チーフのモハメド・アフィフ氏を含む6人が死亡した。
この空爆により、教育省はベイルート地域の学校と高等教育機関を2日間閉鎖した。
レバノン中の子どもたちや若者たちは、戦争によって大きな影響を受けており、国中の学校が避難民のためのシェルターと化している。
イスラエルは9月下旬、戦争の焦点をガザからレバノンへと広げた。2023年10月7日のハマスの攻撃に端を発したガザ紛争から約1年が経過した。
パレスチナの盟友を支援するため、ヒズボラは攻撃後にイスラエルへの低強度攻撃を開始し、約6万人のイスラエル人を避難させた。
ハマスが弱体化したものの鎮圧には至らず、イスラエルはヒズボラとの戦いをエスカレートさせ、勝利するまで戦うことを誓った。
レバノン当局によれば、昨年10月以降、3480人以上が死亡し、9月以降の犠牲者が最も多いという。
イスラエルは、ヒズボラとの戦闘で48人の兵士が死亡したと発表している。
イスラエルの空爆は、9月下旬に指導者ハッサン・ナスララ師を含むヒズボラ幹部を殺害した。
同グループのアフィフ報道官はナスララ師の側近の一人で、同グループの数少ない報道関係者の一人だった。
別の空爆はベイルートの繁華街を襲い、ビルの一部と近隣の数店舗を巻き込む大火災を引き起こした。
レバノンの国営通信によれば、この火災は月曜日の朝までにほぼ鎮火したが、ディーゼル燃料タンクが爆発したという。
レバノン国営通信はまた、ヒズボラの長年の拠点であるレバノン南部周辺への新たな空爆を月曜日未明に報じた。
イスラエル軍はAFPに対し、ヒズボラの主要拠点であるベイルート南部郊外を含むレバノンの200以上の標的を36時間にわたって攻撃したと語った。
紛争の当事者ではないレバノン軍は、イスラエルが日曜日にレバノン南部の陸軍センターを「直接攻撃」し、兵士2人が死亡したと述べた。
イスラエル軍によれば、レバノンからイスラエルに飛来した弾丸は約20発で、一部は迎撃された。
レバノンは先週、ハマスがガザでの停戦に応じる用意があると述べたため、イスラエルとヒズボラの戦争におけるアメリカの停戦提案を検討していると述べた。
続くガザ戦争
しかし、これまでのところ、戦争が収まる気配はない。
イスラエル軍は週末もガザでの作戦を継続し、市民防衛隊の救助隊によれば、日曜日の空爆で数十人が死亡したという。
ハマスが国境近くのガザ北部で再編成するのを阻止しようと、イスラエルは10月6日、ジャバリアで空爆と地上作戦を開始し、その後ベイトラヒアまで拡大した。
日曜日にガザの民間防衛局は、イスラエル軍の空爆がベイトラヒアの5階建ての住宅ビルを直撃し、子どもを含む34人が死亡、数十人が行方不明になったと発表した。
市民防衛局のマフムド・バサル報道官はAFPに対し、「銃撃と砲撃が続いているため、負傷者を救出できる可能性は低くなっている」と述べた。
オマル・アブデル・アールさんのような多くの負傷者は、バックパックを背負い、埃っぽい道を徒歩で逃げている。
「彼らは家々を爆撃し、ベイトラヒアを完全に破壊しました」
イスラエル軍は、「ベイトラヒア地域で継続的なテロ活動」があり、数回の空爆が過激派の標的に向けられたと述べた。
「我々は、この地域の活発な戦闘地域から民間人を避難させるための継続的な努力があったことを強調する」と軍は述べている。
国連などは、ガザ北部の人道的状況を非難しており、パレスチナ難民を支援する国連機関は先週、この状況を 「壊滅的 」と呼んだ。
日曜日にハマスが運営するガザの保健省は、13ヶ月以上にわたる戦争で全体の死者数は43,846人に達し、その大半は民間人であると発表した。
ハマスが10月7日に行ったイスラエルへの攻撃では、AFP通信がイスラエルの公式発表から集計したところによると、1,206人が死亡した。