ワシントン: ジョー・バイデン米大統領は、シリアで起きている「異常な出来事」を注視している、とホワイトハウスが土曜日遅くに発表した。
「バイデン大統領と彼のチームは、シリアで起きている異常事態を注意深く監視し、地域のパートナーと常に連絡を取り合っている」と、国家安全保障会議のショーン・サベット報道官はソーシャルメディア上で声明を発表した。
ドナルド・トランプ次期大統領は土曜日、シリアで激化する紛争に米軍は関与すべきではないと述べ、反対派の衝撃的な攻撃が首都に迫っているとして、ソーシャルメディアへの投稿で「これは我々の戦いではない」と宣言した。
ロシアとイランの支援を受けるシリアのアサド大統領に対する武装勢力の急速な前進を世界の指導者たちが見守る中、バイデン氏の国家安全保障顧問は別に、バイデン政権は介入するつもりはないと強調した。
ジェイク・サリバン氏はカリフォルニアの聴衆に、「アメリカはシリア内戦の真っ只中に軍事的に飛び込むつもりはない」と語った。
米国は、ダーイシュ(攻撃には関与していないが、シリアの砂漠に潜伏している反西欧の過激派グループ)が戦闘の隙を突かないよう、必要な行動を取り続けると語った。
反政府勢力のシリア全土への驚異的な進撃は土曜日にはさらに加速し、ダマスカスの城門に達し、政府軍は中心都市ホムスを放棄した。政府はアサド大統領が国外に逃亡したという噂を否定せざるを得なかった。
トランプ大統領は、先月末にシリアの武装勢力が進攻を開始して以来、初めて過激派の劇的な攻撃についてコメントした。ノートルダム大聖堂のリニューアルオープンのためにパリを訪れていた時のことだった。
その投稿の中でトランプ氏は、アサドは政権を維持するためのアメリカの支援に値しないと述べた。
アサド政権は、ロシア軍とイラン軍、そしてヒズボラや他のイラン系民兵によって、打倒を求める反体制派との13年にわたる戦争で支えられてきた。この戦争は、アサド一族の支配に対する2011年のほぼ平和的な蜂起として始まったが、50万人が死亡し、シリアは分断され、6つ以上の外国の軍隊や民兵が参加している。
反乱軍を率いているのはハヤト・タハリール・アル・シャムで、アメリカはこれをテロ集団に指定し、アルカイダとのつながりがあるとしているが、同グループはその後アルカイダとの関係を断ち切っている。
反体制派はこれまで、シリア軍、ロシア軍、イラン軍、あるいはシリア国内の同盟民兵からほとんど抵抗を受けていない。
バイデン政権によれば、シリア反体制派が政府領の都市を占領したことは、ウクライナ、ガザ、レバノンでの戦争によって、これらの国がいかに衰退しているかを示している。
「アサドの後ろ盾であるイラン、ロシア、ヒズボラはみな弱体化し、気を取られている」と、サリバン氏は土曜日にシミ・バレーのロナルド・レーガン大統領図書館で開かれた、国家安全保障関係者、防衛企業、議員の年次集会で語った。
「過去にアサドに提供したような支援を提供する準備ができている者はいない」
アメリカはシリアに約900の軍隊を駐留させており、その中にはダーイシュの復活を防ぐため、反体制派が支配する北東部でクルド人と協力しているアメリカ軍も含まれている。
米軍特殊作戦司令部のブライアン・フェントン司令官は、シリアの動乱が米軍の駐留拠点にどのような影響を与えるかについては推測したくないと述べた。「まだ判断するには早すぎる」と彼は言う。
変わらないのは、シリアにおけるダーイシュの活動を中断させ、米軍を保護することに重点を置くことだ、とフェントン氏はイベントのパネルで語った。
AFP – AP