
ジュネーブ:国連は12日、イスラエルとハマスの停戦合意が発効して以来、戦火に見舞われたガザで援助隊が略奪されたとの報告はないと発表した。
国連人道問題調整事務所(OCHA)のイェンス・ラーケ報道官は、ジュネーブで記者団に対し、「この2日間、援助隊に対する略奪や攻撃の記録はない」と述べた。
15ヶ月の戦争の間、略奪が起こったという悲しい、悲劇的な歴史がある。
「この2日間、略奪は見られなかった。この2日間、私たちは略奪を見たことがない。組織化された武装ギャングやグループ、あなたが彼らを何と呼ぼうと、入ってくる援助を攻撃しているのを見たことがない」
ガザでの紛争を通じて、国連は、打撃を受けたパレスチナ領土への援助の流入と分配を制限する障害を非難してきた。
日曜日にイスラエルとハマスが停戦条件で合意された捕虜と人質の最初の交換を行った後、切実に必要とされる人道援助がガザに流入し始めている。
国連によれば、月曜日には900台以上の人道援助物資を積んだトラックがガザに入ったという。
停戦協定が発効した日には、630台のトラックがガザに入った。
ラーケ氏は、援助団体は「この隙をついて最大限の援助を届けたい」と熱望していると述べた。飢餓が広がっている。人々は家を失っている。
戦争はガザ地区の大部分を荒廃させ、240万人の人口の大半を避難させた。
ラーケ氏は、略奪の問題を「そもそもなぜこのようなギャングがそこにいるのか、という広い視野で見ることが重要だ」と語った。
停戦協定が結ばれるまでは、ガザにはほんのわずかな援助しか入ってこなかったため、彼は「ガザに入るものは何でも…非常に高い価値があった」と指摘した。
「略奪をするインセンティブがあった。今はもちろん、より多くの援助が入ってくるので……そのようなインセンティブはあまりないだろう」
AFP