
エルサレム:イスラエル軍がハマス打倒を目的とした作戦強化の初期段階を発表した後、ガザの救助隊は土曜日にイスラエル軍の攻撃で10人が死亡したと発表した。
この作戦の強化は、包囲されたガザの人道状況が悪化し続ける中で行われた。ガザで最後に機能していた病院のひとつは、物資の不足と近隣の攻撃により建物が損壊したため、重傷患者の治療ができなくなったと警告を発した。
民間防衛局のマフムド・バサル報道官はAFPに対し、土曜日の朝の攻撃後、10体の遺体がガザの病院に運び込まれたと語った。
南部のハーン・ユーニス東部では無人機による攻撃で3人が死亡、4人が負傷し、北部のジャバリアでは民家への爆撃で3人が死亡、数人が負傷したという。
ハーン・ユーニス北西のアパートへの攻撃では3人が死亡し、同市西部のテントへの攻撃では1人が死亡、「少女、若い女性、妊婦を含む」5人が負傷した。
死者の報告は、イスラエル軍が「ガザ地区内の地域を掌握するために大規模な攻撃を開始し、部隊を移動させた」と発表した後に行われた。
この動きは、「拉致された人々の解放とハマスの敗北を含む、すべての戦争目的を達成することを目的とした、ガザ地区での戦闘の拡大」の一環であると軍は述べた。
この作戦は、数週間後に決裂した停戦の次のステップをめぐる交渉が難航するなか、イスラエルが3月初旬にガザに課した徹底的な援助封鎖を解除せよという圧力に直面するなかで開始された。
援助団体は、封鎖によって食糧や清潔な水から燃料や医薬品に至るまで、あらゆるものが危機的な不足に陥っていると警告している。
ガザ地区北部にあるインドネシア病院のマルワン・スルタン院長は、同病院の状況は「今朝も周囲が標的にされ、天井の崩壊や壁のひび割れを引き起こしたため、悲劇的で壊滅的だ」と述べた。
「手術室と集中治療室は完全に満床で、これ以上重症患者を受け入れることはできない」と述べた。
さらに、血液ユニット、医薬品、医療・治療用品、外科処置の深刻な不足があると付け加えた。
栄養失調のため市民からの献血が不可能なため、医師は輸血用の血液を他の患者や自分自身から調達することを余儀なくされている。
AFP