
国連 国連援助責任者のトム・フレッチャー氏は20日、米国が支援する代替案で時間を無駄にすべきではないと述べ、国連には実績のある計画があり、16万パレットの救援物資が今すぐパレスチナ自治区に入る準備ができていると述べた。
「援助物資配布の代替手段を提案している人たちへ、時間を無駄にするのはやめよう」イスラエルが75日連続でガザへの人道援助物資の搬入を阻止する中、彼は声明でこう述べた。
ドナルド・トランプ米大統領は金曜日、「ガザでは多くの人々が飢えている」と述べた。世界的な飢餓モニターは、50万人が飢餓に直面していると警告している。
イスラエルはパレスチナの過激派組織ハマスが援助を盗んでいると非難しているが、ハマス側はこれを否定している。批判の多い代替援助計画では、米国が支援するガザ人道基金が、5月末までにガザでの活動を開始することを目指している。
この財団は、アメリカの民間警備会社や物流会社と協力して、ガザに援助物資を輸送し、いわゆる安全な拠点に運び、そこで援助団体によって分配される予定だと、この計画に詳しい情報筋はロイターに語っている。この基金がどのように資金を調達するのかは不明だ。
国連は、分配計画が公平、中立、独立的でないため、この財団とは協力しないと述べている。フレッチャー氏は金曜日、ガザへの援助物資の輸送を再開する国連の計画についてブリーフィング・ノートを発表し、約9000台のトラックがガザに入る準備ができていると付け加えた。
「われわれには人がいる。配送ネットワークもある。現地のコミュニティからの信頼もある。そして、16万パレットもの援助物資が、今すぐ輸送できる状態にある。今すぐだ。私たちは、援助を必要としている市民のために、迅速で、安全で、支障のない援助物資の輸送を要求する。私たちに仕事をさせてください」と述べた。
ガザ人道財団は、イスラエルに対し、自国のインフラが完全に稼働するまで、国連や援助団体による人道的配達の再開を認めるよう求めている。
イスラエルは同財団に対し、援助物資の輸送を直ちに再開させることを約束したと、この計画に詳しい情報筋は語った。イスラエルのニューヨーク国連代表部は金曜日、コメントを拒否した。
ガザでの戦争は2023年10月7日、パレスチナ武装勢力ハマスがイスラエル南部で1,200人を殺害し、イスラエルの集計によれば約250人の人質を取ったことで始まった。それ以来、イスラエルの軍事作戦によって、ガザの保健当局によれば、53,000人以上のパレスチナ人が死亡している。
ロイター