
ジュネーブ:国連はイスラエルから、さらに約100台の緊急援助トラックがガザに入る許可を得た。
国際的な人道専門家は、人口230万人のパレスチナの飛び地で飢饉が迫っていると警告しており、高まる反発は、イスラエルが11週間にわたる援助物資の全面封鎖を解除するよう促している。
国連人道問題調整事務所(OCHA)のイェンス・ラーケ報道官はジュネーブの記者会見で、「我々は今日、昨日承認されたよりも多くのトラックの入港を要請し、承認を得た」と発言し、具体的な台数を聞かれ、彼は「およそ100人だ」と答えた。
数週間にわたる封鎖の後、イスラエルは月曜日に、ケレム・シャローム検問所からガザに入る9台のトラックを許可した。しかし、ラーケ氏によれば、そのうちの5台がガザに入っただけで、現在はまだ「イスラエルの管理下」にあり、最終段階のチェックが行われているという。
「次のステップはそれらを回収し、既存のシステムを通じて分配することだ」とラーケ氏は言い、それらのトラックにはベビーフードや子供用の栄養製品が含まれていると付け加えた。
「これらのサプリメントを緊急に必要としている赤ちゃんがいる。もしそれが手に入らなければ、命の危険にさらされることになります」と、赤ちゃんの命が危険にさらされているかどうかについての質問に答えた。
国連援助チーフのトム・フレッチャー氏は以前、これまでに承認された援助物資を 「大海の一滴 」と呼んだ。
イスラエルは、ハマスに対する軍事作戦を強化し、2023年10月にハマスがイスラエルのコミュニティを越境攻撃して以来、イスラエルの空爆と地上戦によって壊滅的な打撃を受けているガザ全域を支配する計画だという。
イスラエルは、その封鎖はパレスチナの過激派による援助物資の横流しや奪取を防ぐことが目的のひとつだと述べている。ハマス側はこれを否定している。
国連パレスチナ難民救済機関UNRWAの保健担当者は、同ブリーフィングで、人口密度の高い領土の栄養失調率はイスラエルの封鎖中に上昇しており、食糧不足が続けば指数関数的に上昇する可能性があると述べた。
「私は4月末までのデータを持っているが、栄養失調が増加していることを示している。現在の食糧不足が続けば、栄養失調は指数関数的に増加し、私たちの手に負えなくなる」と述べた。
AFP