
ダマスカス:シリア内務省は土曜日遅く、同国南部の都市スワイダから部族の戦闘員が避難し、激しい衝突は収まったと発表した。
「スワイダ県北部および西部地域に治安部隊を派遣し、停戦合意の実施に向けて集中的な努力を行った結果、スワイダ市からすべての部族の戦闘員が避難し、市内での衝突は収まった」と、内務省のスポークスマン、ヌレディン・アル・ババ氏はテレグラムに投稿した。
ワシントンでは、マルコ・ルビオ米国務長官が、シリア政府治安部隊に対し、紛争の激化する同国南部への「ジハード主義者の侵入と虐殺」を阻止するよう求めた。
「ダマスカス当局が、統一され、包括的で平和なシリアを実現する可能性を少しでも残したいのであれば、治安部隊を動員して、ダーイシュやその他の暴力的なテロリストがこの地域に入り込み、虐殺を行うことを阻止し、この惨事を終わらせるべきだ」とルビオ氏は X に投稿した声明で述べた。
武装したベドウィン部隊と、同コミュニティの中心地であるスワイダに住むドゥルーズ派との宗派間衝突は、シリアのイスラム主義主導の政府、イスラエル、その他の武装部族も巻き込んだ。
米国が仲介した交渉では、シリア軍がこの地域からの撤退に合意し、イスラエルのさらなる軍事介入を回避しようとしている。
ルビオ氏は、「米国は、シリア南部における恐ろしい危険な事態の展開について、この 3 日間、イスラエル、ヨルダン、ダマスカス当局と緊密に連絡を取り合ってきた」と述べた。
同氏は、シリア政府に対し、「自軍を含む残虐行為に関与した者全員を責任追及し、裁判にかける」よう求めた。
さらに、同氏は「この地域におけるドゥルーズ派とベドウィン族の戦闘も直ちに停止すべきだ」と付け加えた。
かつてシリアの大半を支配していたダーイシュは、国際連合軍が支援するクルド人主導の軍隊により、2019 年にシリア国内での領土をほぼ失った。
英国に拠点を置く戦争監視団体「シリア人権監視団」によると、7 月 13 日に始まったドゥルーズ派とベドウィン族の戦闘により、推定 940 人が死亡した。
この死者数には、ドゥルーズ派の戦闘員 326 人、ドゥルーズ派の民間人 262 人(うち 165 人は即決処刑された)が含まれている。
また、政府治安部隊 312 人、スンニ派ベドウィン 21 人も死者数に含まれている。
AFP