パレスチナ自治区ラマッラー:パレスチナのアッバース大統領は木曜日、ラマッラーでイスラエルの活動家と会談し、イスラエルとハマスがガザ停戦と人質解放に合意した後の長期的な和平について話し合った。
アッバース大統領は、ヨルダン川西岸地区のラマッラーにある大統領官邸に集まったイスラエルの平和団体の代表数十人に対して、「本日署名された合意、戦争の終結、人質の解放を歓迎する」と述べた。
「数カ月前、(ドナルド・)トランプ米大統領はパレスチナ人を追放する計画を持っていたが、後に彼はそれを忘れたようだ」と彼は付け加えた。
「我々は祖国に残り、ガザ、ヨルダン川西岸地区、東エルサレムにパレスチナ国家を樹立する」と述べた。
アラブ系イスラエル人のクネセト議員アイマン・オデ氏やパレスチナ自治政府のフセイン・アル=シェイク副大統領が見守る中、陽気なアッバース氏は親しげに聴衆に語りかけ、時には活動家たちと笑顔やジョークを交わしていた。
AFPの記者によると、2度の停電で出席者全員が一瞬暗闇に包まれたという。
その中には、アッバース氏が親指を2本立てるジェスチャーをし、イスラエル軍に従軍しないことを選んだ理由を説明した活動家で拒否主義者のイドー・イラム氏もその場にいた。
「私たちは違う未来、ユダヤ人とパレスチナ人の間の平和を求めているのです」と、パレスチナ人とユダヤ系イスラエル人のコミュニティを結びつけることを目的としたイスラエルの草の根運動「Standing Together」の共同ディレクター、ルーラ・ダウド氏は語った。
木曜日未明にイスラエルとハマス(アッバース率いるファタハ党の敵対勢力)の間で交わされた停戦合意の詳細は、この会話にはなかった。
アッバース大統領は木曜日、イスラエルのチャンネル12との貴重なインタビューで、ガザ停戦合意の調印後、パレスチナ人とイスラエル人の間に平和がもたらされることへの期待を表明した。
「今日起こったことは歴史的な瞬間だ。ガザ地区であれ、ヨルダン川西岸地区であれ、東エルサレムであれ、われわれの土地で起こっている流血に終止符を打つことができることを、われわれは望んできたし、望み続けている」とアッバース氏は語った。
「今日、流血が止んだことを非常にうれしく思う。私たちは、この状態が続き、私たちとイスラエルの間に平和、安全、安定がもたらされることを望んでいる」
この合意により、ガザに残された人質が数日以内に解放され、数万人が死亡し、悲惨な人道危機を引き起こした2年にわたる戦争の終結に向けた大きな一歩となることが期待される。
また、イスラエルは約2000人のパレスチナ人囚人を解放し、ガザへの援助の急増を認めることになる。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、ラマッラーを拠点とするパレスチナ自治政府(PA)が戦後のガザを統治するという選択肢を全面的に否定している。
それにもかかわらず、PAのフセイン・アル=シェイク副大統領は木曜日のXで、PAは戦後のガザ地区を統治し、その再建を監督するためのすべての準備を行なったと述べた。
AFP