ダマスカス:世界食糧計画(WFP)は20日、資金不足のためシリアにおける緊急食糧援助を半減したと発表、国内の一部で安定化の兆しが見られるものの、数百万人が依然として脆弱な状態にあると警告した。
国連機関の最大の援助国である米国は、ドナルド・トランプ大統領の下で対外援助を削減しており、他の国々も開発援助や人道援助の削減を実施または発表している。
WFPは声明で、シリアで緊急食糧援助を受けている人の数は5月に130万人から65万人に減少し、シリア全14州での活動をわずか7州に縮小したと述べた。
一方、シリアでは依然として720万人が深刻な食糧不足に陥っており、そのうち160万人が深刻な飢餓に直面している、とWFPは述べた。多くの世帯がすでに食事の量を減らし、栄養価の低い食品を食べたり、食事を完全に抜いたりしている、とWFPは付け加えた。
WFPのシリア担当ディレクター、マリアンヌ・ウォード氏は声明の中で、「WFPの支援削減は、資金的な制約によるものであり、ニーズの減少によるものではありません」と述べた。
WFPはまた、強化小麦粉で300以上のパン屋を支援し、シリアの最も脆弱な地域の一部で毎日最大400万人に補助金付きのパンを提供するのに役立っていたパン補助金プログラムも中止した。
シリアは、10年以上にわたる紛争でインフラが破壊され、何百万人もの人々が家を失い、生活が打撃を受けたことで、深刻な経済危機に直面している。2024年末にバッシャール・アサド前大統領が失脚して以来、国内の多くの地域で戦闘は緩和されているが、援助機関は人道的ニーズは依然として深刻であると述べている。
WFPによると、シリア国内での支援を維持・回復するためには、6月から11月までの間に1億8900万ドルが必要だという。
資金不足は近隣諸国のシリア難民にも影響を及ぼしているという。
ヨルダンでは、WFPはホスト・コミュニティで暮らす13万5,000人のシリア難民への現金ベースの食糧支援を停止し、キャンプにいる約8万5,000人の難民への支援は縮小したままである。
エジプトでは、2万人のシリア人への支援が削減され、レバノンでは多くの難民世帯が援助に大きく依存している。
ロイター