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国連の人権専門家、レバノンが「飢餓の危機を回避する」ため、国際的な支援を求める

写真は、2020年8月7日、大規模な爆発でレバノンの首都が揺さぶられた3日後、荒廃したベイルート港のサイロの脇の地面に散らばるトウモロコシを写したものである。(AFP)
写真は、2020年8月7日、大規模な爆発でレバノンの首都が揺さぶられた3日後、荒廃したベイルート港のサイロの脇の地面に散らばるトウモロコシを写したものである。(AFP)
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29 Aug 2020 06:08:06 GMT9
29 Aug 2020 06:08:06 GMT9
  • 「爆発により、レバノンの主要な食料供給ルートが破壊され、レバノンは飢餓危機の瀬戸際に追いやられている」と、国連の食料の権利に関する特別報告官であるマイケル・ファクリは伝える
  • 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)によるパンデミックおよび進行中の経済危機と相まって、人々、特に最も脆弱な人々はすでに食料を得るのに苦労する状況に追い込まれている

アラブニュース

ロンドン:金曜日、 国連人権専門家は、国際社会はベイルートでの8月4日の爆発の結果として、レバノン中の人々が空腹になるのを防ぐために、同国への支援を緊急に強化しなければならないと警告

「爆発により、レバノンの主要な食料供給ルートが破壊され、レバノンは飢餓危機の瀬戸際に追いやられている」と国連の食料の権利に関する特別報告官であるマイケル・ファクリは伝える。

「レバノンの食糧システムは、食料の85%を輸入に依存しているため、常に脆弱である。爆発前にはベイルート港がレバノンの総輸入量の約70%を扱っていたため、状況は現在悲惨なものになっている」

少なくとも200人の死者と6,000人を超える負傷者に加えて、この爆発により、港のサイロに貯蔵されていた15,000トンにも及ぶ小麦と大麦が失われている。ファクリが警告して言うには、レバノンには穀物の国家備蓄がなく、支援がなければ、9月中旬までに小麦粉がなくなる可能性がある。

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)によるパンデミックと進行中の経済危機と相まって、人々、特に最も脆弱な人々はすでに食料を得るのに苦労している状況にある。現状、レバノンでは新型コロナウィルス感染症の症例が14,937件、うち146人が死亡、4,133人が回復している。

オレゴン大学法科大学院教授でもあるファクリは、「現在レバノンが直面する飢餓危機は、国内および国際的な政治組織的失政によって引き起こされる飢餓の典型である」と述べている。

「ますます多くの人々が、手にする食物の量や質について妥協せざるを得なくなり、あるいは何も食べずに何日も過ごすことを余儀なくされている」とファクリは伝える。「今、国際社会が歩み寄り、多国間機関を利用してレバノンの食料と農業システムの再構築を支援することが急務である」

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