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マーリブ県知事、マーリブはフーシ派に屈しない

イエメンのサナアで行われたフーシ派の集会に参加した後、警察のパトロールトラックの荷台に乗るフーシ派兵士ら  2020年2月19日 (ロイター)
イエメンのサナアで行われたフーシ派の集会に参加した後、警察のパトロールトラックの荷台に乗るフーシ派兵士ら  2020年2月19日 (ロイター)
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30 Aug 2020 06:08:06 GMT9
30 Aug 2020 06:08:06 GMT9

Saeed Al-Batati

ムカッラー:イエメン中央部にあるマーリブ県の知事は、イランが支援するフーシ派からの執拗な攻撃にも屈しないと述べた。

Sultan Al-Aradah知事は「マーリブは決して、フーシ派に屈することはない」と述べ、石油とガスが豊富なマーリブ県で、何千もの陸軍部隊と部族連合隊が、フーシ派による地上攻撃を撃退していると語った。

反政府組織による攻撃を撃退するという知事の新たな公約は、フーシ派が発射した弾道ミサイルが、県内にある軍事キャンプ内のモスクを直撃し、兵士5名、他数名が死亡したことを受け、その直後に発表された。知事は県内にある礼拝場所や住宅地を標的としたフーシ派のミサイルやドローンによる攻撃は、フーシ派の、地上戦で受けた大損失とマーリブへ大きく進出するという目的の失敗に対する埋め合わせだと述べた。

「これは失敗と破産の兆候であり、(彼らが)マーリブに対する目的や陰謀を果たすことができないことへの証明である」と知事は、ガラス片や窓や壁が砕け散ったモスクのそばで、記者に語った。

Ali Mohsen Al-Ahmar 副大統領は、マーリブ県知事との電話会談の中で、「血なまぐさい」フーシ派運動は、モスクや教会を尊ぶといった道徳や慣習に反しているとし、フーシ派によるモスクへのミサイル攻撃を激しく非難した。

今年初め、マーリブ県の軍事キャンプ内にあるモスクが、フーシ派によるドローンやミサイルの攻撃を受け、110名以上の兵士が死亡した。それが、激しい戦闘の引き金となり、数ヶ月間保たれていた戦場の静けさに終止符が打たれていた。

マーリブへの攻撃中止を求める国際的な要請にも関わらず、フーシ派は、地上部隊がイエメン軍の防衛線を突破しようとする中、ドーロンや弾道ミサイルを使いマーリブへの砲撃をエスカレートさせている。イエメン軍司令官によると、マーリブとバイダーの県境、そして県内のシルワーフ地区での戦いで、上級野戦指揮官を含む1,000人以上のフーシ派兵士が死亡したという。

イエメン国防省は金曜日、先週初め以降、ジャウフ、マーリブ、バイダーの各県で政府軍との激しい戦闘やアラブ連合の空爆により、フーシ派兵士の64名が死亡、1,254名が負傷したと発表した。政府派はこの戦闘で、戦車59台を破壊、13台を押収し、ドローン5台を撃墜した。 

先週、駐イエメン英国大使 Michael Aron 氏は、フーシ派に対し、マーリブでの軍事作戦を中止するよう、また、攻撃を継続することは治安を損ない、他県の戦闘から逃れてマーリブに避難してきた数千人の人々が、再び安全な場所を求めて移動することを余儀なくされるという国内外からの警告に耳を傾けるよう呼びかけた。  

アデン南部の港で、アデン県新知事のAhmed Lamlis氏は土曜日、アデンの軍保安局が、平和と治安の回復、非公式な居住地をなくし、公的機関を再開することを目的とした安全保障計画に取り組んでいると述べた。

知事は「内紛はもうたくさんです。我々は皆、一つ屋根の下で暮らす兄弟なのだから。」とアデンで職務を再開した直後の記者会見で語った。

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