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高まる抗議のなか、サード・ハリリ氏がレバノン首相を辞任

写真:10月29日、ベイルートにおいて国民に向けて演説を行うレバノンのサード・ハリリ首相。(AP)
写真:10月29日、ベイルートにおいて国民に向けて演説を行うレバノンのサード・ハリリ首相。(AP)
29 Oct 2019 03:10:53 GMT9
  • 国民に向けたテレビ演説の中でハリリ氏は自身が「行き止まり」にぶつかったと発言
  • 辞任は抗議活動拠点へのヒズボラ支持者による襲撃の直後に発表された

ベイルート:レバノンのサード・ハリリ首相は火曜日、同国首脳に対する高まる抗議を受けて辞職願を提出した。

国民に向けたテレビ演説の中でハリリ氏は自身が「行き止まり」にぶつかったと語り、ミシェル・アウン大統領に辞職願を提出することを明かした。

レバノンでは汚職や同国の政治指導者に対する抗議活動によって混乱が生じている。

ベイルートでは月曜日、政府に反対するデモ参加者らが設営した抗議活動拠点をヒズボラやアマルに忠誠を誓う群衆が襲撃して破壊し、暴動が起こった。

「レバノン国民は13日間にわたって(自国経済の)悪化を食い止める政治的解決策のための決断を待ち望んできました。この間、私自身も国民の声に耳を傾けることで打開策を見つけようとしてきました」とハリリ氏は話し、

「この危機を直視するという大きな衝撃を受け止める時がやって来ました。私はバーブダ(大統領)宮殿を訪れ、辞職願を出します。政界の全てのパートナーの皆さん、いかにレバノンを守り、この国の経済を立て直すかが今、私たちに与えられた責務です」と続けた。

この混乱はレバノンの深刻な経済危機をさらに悪化させた。

ヒズボラ指導者のサイード・ハッサン・ナスララ氏は先週、デモ参加者によって封鎖されている道路は開かれるべきだと発言し、これらのデモ参加者は国外の敵から経済的支援を受けており、こうした敵の思惑を実現させようとしていると示唆した。

ベイルートの街で起こっている対立は、ヒズボラの兵士がハリリ氏派のレバノン人兵士と短い武力衝突を起こした後に首都を掌握した2008年以来で最も深刻なものとなっている。

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