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イランはどのようにフーシ派へ武器を密輸しているのか

イエメンのフーシ派に向けたイランの武器が2件の密輸で押収された。(Arab coalition)
イエメンのフーシ派に向けたイランの武器が2件の密輸で押収された。(Arab coalition)
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01 Oct 2020 05:10:35 GMT9
01 Oct 2020 05:10:35 GMT9

・捕らえられた密輸業者がソマリアの拠点を経由したイエメンへのルートについて語った

Saeed Al -Batati 

ムカッラー、イエメン:捕らえられた武器密輸業者は、イランがフーシ派の軍隊に対し、どのようにしてソマリアの拠点を経由しイエメンへと武器を供給しているのかを明らかにした。

フーシ派はイエメンの貧困を利用し武器密輸業者として漁師を雇い、イエメンからオマーンへの「人道的な」輸送と称してイランへと軍事訓練のために兵士を送ったと、その業者は語った。

4人の密輸業者は、紅海とアデン湾を結ぶ重要な海峡であるバブ・エル・マンデブ海峡に武器を隠していていたことで逮捕され、5月から尋問をうけている。

イエメンTVの映像では、密輸業者のリーダーであり、フダイダ出身の漁師のAlwan Fotaini氏が、2015年にフーシ派に雇われたことを認めている。彼を雇い入れたAhmed Halasと呼ばれる密輸業者は、彼と他の漁師に対し、ソマリアの港町ベルベラを拠点とし、そこから武器と燃料をフーシ派に輸送するよう言った。

2015年後半に、Fotaini氏はサヌアに向かい、そこで彼のイランでの窓口となるAbu Khalelとして知られるフーシ派の密輸業者Ibrahim Hassam Halwan氏に会った。

これは常に監視を必要とする複雑なネットワークで、海の安全が重要視されている。

安全保障専門家Theodore Karasik博士

負傷した兵士の関係者を装い、Fotaini氏, Abu Khalel氏およびNajeeb Suleimanと呼ばれる他の密輸業者は、オマーンへの人道的な輸送便に乗り込み、そこからイランへと向かった。彼らはバンダレ・アッバースという港街へ連れてゆかれ、そこでGPSの操作、偽装、操縦、エンジンの整備を訓練された。

「われわれは、イエメンへ運ぶ武器の輸送船を彼らが準備する間、バンダレ・アッバースに1か月滞在しました。」Fotaini氏は言った。

Fotaini氏の初回の密輸では、彼の仕事はイランの武器をフーシ派へと運ぶ他の船のおとりになることだった。「われわれが担った計画は、もし自分たちの船が傍受された場合に、もう一方の船に進路を変えるよう呼びかけることだった」と彼は話した。

彼はその後、次の武器輸送船を待つためイエメンのマフラへと送られた。フーシ派は海上での位置データを彼に送った。そこで彼と他の密輸業者は、フーシ派に届けるイランからの武器を積んだ船でAbu Khalel氏と会った。

安全保障の専門家Theodore Karasik博士は、イエメンとソマリア間の長期にわたる貿易関係により、武器密輸の阻止が困難になっていると述べた。「これは常に監視を必要とする複雑なネットワークで、海の安全が重要視されている」とワシントンDCのGulf State Analyticsで、シニアアドバイザーを務めるKarasik氏は、アラブ・ニュースに対して述べた。

「密輸ルートは、他の海上貿易と入り混じった既存の通信回線に従っている。見て見ぬふりをしようとする誘惑が強いこともある、そのためこれらの連鎖を断ち切るには油断なく注意を払うことが必要となる。」

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