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トルコ高官は、東地中海問題に対する欧州連合の制裁があっても、国の立場は揺るがないと見る

トルコとギリシャのフリゲート艦が8月にトルコの探索船の1隻のそばで海上衝突して以来、緊張感が続いていた。 (ファイル/AFP)
トルコとギリシャのフリゲート艦が8月にトルコの探索船の1隻のそばで海上衝突して以来、緊張感が続いていた。 (ファイル/AFP)
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03 Oct 2020 12:10:07 GMT9
03 Oct 2020 12:10:07 GMT9

イスタンブール:トルコのある外務省高官によると、東地中海におけるトルコの石油および天然ガスの探索に関して、欧州連合が最終的にトルコに制裁を科すことを決めた場合、トルコは自国の領有権を守るためにより一層かたくなになるだろうという。

匿名希望のこの高官によると、制裁によってトルコの行動が抑止されることはなく、むしろ争点となっている海洋領域と石油・天然ガス採掘権に関し、トルコとギリシャの間で計画されている会談再開が危ぶまれる可能性があると示唆した。

10月2日(金)早朝、欧州連合の指導者らが外交上のにらみ合いを破り、もしトルコが争点となっている海域で操業を今後も続けるなら、欧州連合はトルコに制裁を加えると加盟国のキプロスに念を押した。欧州連合によると、トルコによる「挑発的行動」が止まなければ、早ければ12月にも制裁が科されるだろうという。

午前0時過ぎのこの取り決めに先立って、キプロスはいわゆるトルコ政府による「武力外交」とキプロス海域の大陸棚への侵害について、トルコへ制裁措置を科すよう要求してきた。

トルコとギリシャのフリゲート艦が8月にトルコの探索船の1隻のそばで海上衝突して以来、緊張感がくすぶっていた。しかし、NATOの加盟国同士であるトルコとギリ シャが、2016年に終了していた「探索に関する会談」を再開すると発表して以来、状況は落ち着いていたのだった。

この会談は、「ギリシャを話し合いに加わらせることが目的であり、ようやくギリシャがそれに同意したため、間もなく会談を再開させたいと思っている、」、おそらく今月にも、とトルコの高官は言う。

しかし、「欧州連合が制裁を科したとしても、我々トルコの行動を止めることにはならない。それどころか、それによって我々はますます決意を固くし、欧州連合側としては逆効果となるだろう」と彼は言う。

「これまで通り我々は沿岸プログラムを継続する。制裁は適切な手段ではなく、我々の大陸棚への領有権並びにトルコ領キプロス市民の権利についても保守することをやめることはない」とその高官は続けた。

10月1日(木)、タイイップ・エルドアン大統領は国会で、トルコは東地中海に関する意見の相違を対話によって解決したいと考えており、同地域における緊張や衝突を求めてはいないと述べた。

 

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