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イスラエル、パレスチナ人の遺体「保管」を認める

ユダヤ人入植地に対する抗議活動中、イスラエル軍によって発射された催涙ガスから逃げるパレスチナ人。金曜日、西岸のナブルス近郊。(ロイター)
ユダヤ人入植地に対する抗議活動中、イスラエル軍によって発射された催涙ガスから逃げるパレスチナ人。金曜日、西岸のナブルス近郊。(ロイター)
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10 Oct 2020 08:10:47 GMT9
10 Oct 2020 08:10:47 GMT9
  • エイナフのイスラエル入植地に近いベイトリッド村のハミディの家族は、彼の遺体が返却されるまで弔問を受けることを拒否している

エルサレム:イスラエル軍は金曜日、今週初めに西岸の衝突で射殺されたパレスチナ人の遺体を保管していると公表。彼の運命の不確実な日々は終わりを告げた。

この発表は先月の政策変更を受けたもので、イスラエルは反イスラエル運動の活動中または参加したことで殺害されたパレスチナ人の遺体を返還しないと公表している。

月曜日、27歳のパレスチナ人、サミール・ハミディは、ヨルダン川西岸北部のエイナフ集落近くで火炎瓶を投げていたところを、イスラエル兵に殺害されたとされる。

「イスラエル軍は彼らに火炎瓶を投げている3人のパレスチナ人を発見」し、それに対し、「銃の発砲で応酬した」と金曜日に公表している。

月曜日の最初の声明では、軍側はハミディの生死については言及しなかったが、彼の死はパレスチナのメディアによって報道された。

金曜日、AFPを含む多くの機関からの要望に応えて、ようやく軍側は彼の死亡を認めたことになる。

「テロリストの遺体は、テロリストの遺体の保管に関する選出された役人によるガイダンスに従って取扱いが決定するまで、定められた手続きに従い、現在はIDF(イスラエル国防軍)によって保管されている」と軍の声明では伝えている 。

イスラエルの入植地エイナフに近いベイトリッド村のハミディの家族は、遺体が返還されるまで弔問を拒否している。

ハミディは、イスラエルの車列に向けて石や火炎瓶を投げた容疑で40か月の服役後、2018年にイスラエルの刑務所から釈放されたと報告されている。

イスラエルとパレスチナ自治政府間の安全保障に関する話し合いは、イスラエルの西岸の一部を併合する計画に抗議して、5月以来進捗しないでいる。

パレスチナ政府のスポークスマン、イブラヒム・メルヘムは、「話し合いがされていない」状況の中、赤十字国際委員会からハミディの死亡について連絡を受けたとAFPは伝える。

9月初旬、イスラエルは、殺害されたすべてのパレスチナ過激派の遺体の引き渡しを拒否すると公表している。この決定の前は、イスラエルはガザ地区を実行支配しているハマスの過激派の遺体引き渡しだけを拒んでいた。.

当時、ベニー・ガンツ国防相は、政策変更は「抑止」のより広範な政策の一部であると述べた。

パレスチナの人権団体アル=ハックのルーラー・シェーディードは、この政策は「パレスチナ人に課せられた集団的懲罰の一つであり、国際法に反する」と述べている。

「殉教者」の遺体の返還を要求するパレスチナ人運動家たちは、2015年以来、イスラエルが少なくとも66人のパレスチナ人の遺体を保管し、その他254人を埋葬したと主張している。

村の指導者によると、新しい政策が発表される前の8月、16歳のパレスチナ人モハメッド・ハムダンは、ヨルダン川西岸の村デー・アブー・ミシャールでの衝突で射殺されている。彼の遺体は未だ家族の元に戻されていない。

AFP

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