• レバノンの公安総局は、局長のアッバス・イブラヒム少将が「健康状態に」はあるものの、PCR検査の後、ベイルートに戻ることを延期すると述べた

ナジア・フサリ

ベイルート：レバノンの公安総局長は、ホワイトハウスでの一連の会議の後、新型コロナウイルスの検査で陽性となり、アメリカへの公式訪問からの帰国を延期せざるを得なかった。

レバノンの公安総局の局長、アッバス・イブラヒム少将は最近ワシントン訪問中に、デビッド・ヘイル政治問題担当国務次官補、ジーナ・ハスペル中央情報局（CIA）長官、ロバート・オブライエン国家安全保障問題担当大統領補佐官をはじめとする政府関係者と会談した。

国務省とその他の行政機関部門の職員数名だけでなく、ヘイル国務次官補も、現在14日間の自己隔離に入っている、とアメリカ政府関係者は述べた。

レバノンの公安総局は、アッバス・イブラヒム少将が「健康状態に」はあるものの、PCR検査の後、ベイルートに戻ることを延期すると述べた。

レバノンの公安総局長はまた、アメリカ治安当局高官とも会談をした。ベイルートに戻る前、同局長はパリで会談をする予定だった。

レバノンでは、新型コロナウイルスの新規感染者数が10月の間、24,000人以上にまで増加し、合計22,000人だった9月を上回った。

2月にこの大流行が始まって以来、国内で63,000人以上が感染し、525人が死亡したと発表されている。

ラフィック・ハリリ大学病院のフィラス・アビアド院長は、次のように述べた。「この状況は受け入れ難いものです。この方向に進み続ければ、重篤な新型コロナウイルスの感染者数が、集中治療用ベッド数を上回る事態にすぐなるでしょう。例えば、肺炎患者のために、集中治療用ベッドの需要が高まる冬に、このことが同時に起きるのです」

アビアド院長は、アラブニュースに次のように語った。「医師たちが直面する可能性のある最も困難なことは、新型コロナウイルスに感染した影響により、出産後に母親が死亡するケースです。そして、これは数日前にトリポリで起きました」

アビアド院長はこのウイルス感染者の中に、「認めない立場」を取る者がいることを指摘し、「これを通常のインフルエンザに過ぎないと思い込み、この感染症によって生じる影響について考えない」者がいると語った。

「レバノンの私たちの病院には、集中治療を必要とする感染者が215人います。まだベッド数は完全に埋まってはいませんが、近々埋まることになるでしょう」と、同院長は付け加えた。

高い感染率が記録された後、内務省はレバノンのほぼ80カ所の都市を封鎖した。

10月20日に1週間の封鎖命令を発出した自治体には、ベイルート南部の近隣都市、ゴベイリー、ハレトフレイク、ブルジュエルバラジネ、ターウィテットアルガディア、アルレイラキが含まれていた。

山岳レバノン県によると、「危険と考えられている感染経路からの感染拡大を抑えるために、個人と集団による予防措置を順守しない」周辺地区があるという。

この封鎖には、あらゆる種類の「社交行事、宴会、集会」の禁止も含まれている。

カフェ、ゲーミングラウンジ、アミューズメントパーク、スポーツクラブ、市民公園も、この封鎖命令の下で閉鎖されることになる。