• 抗議者たちが、悲惨な生活環境を巡り、ハルツームの通りと同国中に詰めかけた

カイロ：スーダンの抗議者たちが水曜、悲惨な生活環境と今月初めに東部で起きたデモ参加者に対する致命的な弾圧を巡り、首都や同国中に詰めかけた。

抗議者たちは、6年にわたる軍事政権を終結させた1964年の暴動の記念日に集まった。スーダンは現在、長期にわたり大統領を務めたオマル・バシール氏が昨年失脚することにつながった民衆蜂起の後、軍属の合同政権により支配されている。

このデモは、部族衝突と、スーダン東部の抗議者たちに対する政府の弾圧により、少なくとも15名が殺害され数十名が負傷した1週間後に起きた。この暴行は、今月初めに首相のアブダラ・ハムドク氏が、カッサラ州東部の州知事、サーレハ・アンマール氏を解任した後、勃発した。

ネット上に流出した映像には、同国の他の都市と同様に、ハルツームとその双子都市、オムドゥルマンで水曜日に抗議者たちがデモ行進をしているところが映っていた。抗議者たちは首都各地で、車のタイヤに火をつけた。暴行についての緊急報告は入っていなかった。

治安部隊は、大統領官邸およびデモ隊の前方にあるハルツームの軍司令部へとつながる主要な道路、橋、通りを封鎖した。国営スーダン通信SUNAは、市内中心部は完全に封鎖されたと述べた。

この「100万人のデモ行進」は、いわゆる抵抗委員会と呼ばれ、バシール氏や彼を解任させ短期間権力を握った軍司令官たちに対する抗議に関与している。その他の政党や労働組合もデモに参加した。

抗議者たちは、昨年軍と合意した権限分割協定の一部となるはずだった、立法府の編成を要求している。

また、彼らは2019年6月に起きた、主要なハルツームのデモ隊の仮設キャンプが致命的に解体したことを含む、昨年の抗議に対する弾圧に関する独自調査の結果を要求している。この調査は、2月に完了するはずだったが、調査員はコロナウイルスの世界的流行が原因で、調査の一部延長を求めた。

暫定政府は、莫大な財政赤字と燃料やパン、薬などの生活必需品が大規模に不足する中で、スーダンの疲弊経済を回復させようと奮闘している。

公式な数字によれば、年間インフレ率は、パンや穀物の価格が急上昇したため、先月200パーセント以上に上昇した。

スーダンの経済は、数十年もの米国の制裁と、1989年のイスラム教主義者たちが支援する軍事クーデター以来、同国を支配してきたバシール政権の失態に悩まされている。

同国は、600億ドル以上の対外債務を抱え、債務救済と外国から融資を受けることは、経済回復への道として広く考えられている。しかし外国から融資を受けることは、米国によりテロ支援国としてリストに載せられることに結びつき、制裁から除外されることに関連している。

米国の大統領ドナルド・トランプ氏は最近、スーダンが米国のテロ被害者やその家族に3億3500万ドルを支払うという制約に従うならば、ブラックリストから除外する、と述べた。スーダン当局は、同東アフリカの国家にとって、イスラエルとの関係を正常化するのに重要な動機として広く考えられているトランプ氏の声明を受け入れた。

テロの指定は、スーダンが短期間オサマ・ビン・ラディン氏やその他の指名手配中の武装集団をかくまっていた1990年代にさかのぼる。

AP