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米国、大使をイエメンに「密入国」させたとイランを非難

モーガン・オルタガス氏によると、新しい大使はイランのイスラム革命防衛隊(IRGC)のメンバーで、レバノンのヒズボラとつながりがあるという。(提供写真)
モーガン・オルタガス氏によると、新しい大使はイランのイスラム革命防衛隊(IRGC)のメンバーで、レバノンのヒズボラとつながりがあるという。(提供写真)
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23 Oct 2020 11:10:08 GMT9
23 Oct 2020 11:10:08 GMT9
  • モーガン・オルタガス氏は、新しい大使はイランのイスラム革命防衛隊(IRGC)のメンバーだと述べた

Saeed Al-Batati

ムカラ:水曜日、米国はイエメンのフーシ派民兵組織に新しい大使を就任させたイランの政権を非難した。国務省報道官のオルタガス氏は、この動きは戦争で荒廃したイエメンにおけるイランの影響力の大きさを示していると述べた。 

モーガン・オルタガス氏によると、新しい大使はイランのイスラム革命防衛隊(IRGC)のメンバーで、レバノンのヒズボラとつながりがあるという。

「イランの政権は、レバノンのヒズボラとつながりのあるIRGCのメンバー、ハッサン・イルルー(エイルルー)氏を、フーシ派民兵組織に対する『大使』を装ってイエメンに密入国させた」とオルタガス氏はTwitterで述べ、イエメンの人々にイランとその大使を非難するよう促した。「有害な影響力を拡大するためにフーシ派を利用しようとするイランの意図は明らかだ。イエメンの人々はイルルー氏とイランにノーと言うべきだ」 

土曜日、イランの外務省は、イランの新しい駐イエメン大使、ハッサン・エイルルー氏がフーシ派の支配下にあるサヌアに到着したと発表し、イエメン国民と政府関係者の間で騒ぎになった。

イエメン外務省は月曜日、イランの発表に不満を表明する書簡を国連安全保障理事会に送った。同省は書簡で、イランが「国際法と決議2216を含む安保理決議に違反している」と非難した。

イランの発表は、フーシ派と国際的に認められたイエメン政府が数百人の捕虜を交換している最中に行われた。 

イランがフーシ派に対し継続的に軍事的・財政的な支援を行っていることに抗議して、イエメン政府は2015年後半にイランとの関係を断ち切り、イランの駐イエメン大使を追放し、テヘランにいるイエメン大使を召還した。

にもかかわらず、イランの外交官はサヌアにとどまり、フーシ派の高官はテヘランでイラン高官と何度も会談を行っている。

イランの動きに対する米国の批判に反応して、イエメン政府は、イランのイエメンに対する干渉を制限するための米国の取り組みを支持すると述べた。「我々は、イランの拡張主義的野心を阻止するという米政権の確固たる姿勢を高く評価する。イエメンの政府と国民は、イラン革命防衛隊によって計画されたクーデターを終わらせるために5年間苦闘してきた」と、ムアンマル・アル・イリヤニ情報相は木曜日にTwitterで述べた。

イエメンの軍事・政治専門家によると、イランの政権は政治的・軍事的にフーシ派の後ろ盾になろうとしているが、それにはフーシ派の部隊が劣勢で、政治的に孤立しつつあるという理由がある。

イエメン軍の報道官、アブドゥ・アブドラ・マジリ准将は、イランの新しい大使は政府軍に対する軍事活動を指揮し、フーシ派への武器の輸送を容易にするだろうと述べた。

「新しい大使はこの民兵組織を統治するためにイランが送り込んだ軍事指揮官だ」とマジリ氏は国営メディアに語った。

政治アナリストはまた、イエメンに新たな大使を派遣することで、イランの政権は世界に向けて、フーシ派をイエメンの正当な政府として認め、フーシ派への支援を確かにするというメッセージを送ったと主張している。

イエメン情報省次官で政治アナリストのナジーブ・ガラブ氏はアラブニュースに対し、「イランは、フーシ派は自分たちの陣営の一部であり、イエメンの戦争を終わらせたいならばテヘランに来るべきだと言おうとしている」と述べ、イランの動きは平和につながらず、イエメンの戦争を長引かせるだろうと付け加えた。

「フーシ派の判断はイランとその行動計画に依存するようになっている。今回のイランの行動はイエメンの戦争を長引かせることにつながる」とガラブ氏は述べた。

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