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米軍の無人機攻撃によりシリア北西部で14人の武装勢力が死亡

米軍は2020年10月22日、国境近くのシリア北西部のアルカイダ指導者に対して無人機攻撃を実施したと発表、戦争監視官によれば14名の過激派が死亡したとのことだ。(AFP)
米軍は2020年10月22日、国境近くのシリア北西部のアルカイダ指導者に対して無人機攻撃を実施したと発表、戦争監視官によれば14名の過激派が死亡したとのことだ。(AFP)
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24 Oct 2020 04:10:22 GMT9
24 Oct 2020 04:10:22 GMT9

同国東部には米国主導の連合軍が展開中で、今回の空爆はダエシュ・グループと戦うクルド人主導の部隊を支援するものだ

ベイルート: 米軍は木曜日、シリア北西部の国境近辺にいるアルカイダ指導者に対し無人機攻撃を実施したと発表、戦争監視官によれば14名の過激派が死亡したとのことだ。

シリア人権監視団(SOHR)によると、死傷者には外国人5名と司令官6名が含まれているという。

「米軍はシリアのイドリブ近辺で会合していたアルカイダ(AQ-S)の幹部グループに対して攻撃を実施しました 」と、アメリカ中央軍(CENTCOM)のスポークスウーマン、ベス・リオルダン少佐が発表した。

「AQ-S指導者達を排除したことにより、同テロ組織が米国市民や同盟国、そして無実の民間人を脅かす世界的な攻撃を計画・実行する能力を大幅に削ぐことができました」とリオルダン少佐は声明で述べた。

同少佐は攻撃による具体的な死亡者数は公表しなかった。
英国を拠点とするNGOのSOHRによると、今回の攻撃はサルキン地区のジャカラ村での過激派の夕食会を狙ったものだという。

今回の空爆はシリア最後の反乱軍の拠点であるイドリブで実行され、この地域は元アルカイダ系列のハヤト・タハリール・アル・シャーム(HTS)グループが支配しているが、他のジハード主義グループも存在する。

人権監視団チーフのラミ・アブドル・ラーマン氏は、5名の非シリア人ジハードが死亡したが国籍はすぐには判明しなかったと述べた。
死亡した6名のシリアの指導者のうち、2名はHTSの所属だと同氏は発表した。

HTSのメディア・マウスピースEbaaは、ジャカラで「高官のテント」を狙った攻撃が発生し、数名が死亡したと報じている。

同国東部には米国主導の連合が展開中で、今回の空爆はダエシュ・グループと戦うクルド人主導の部隊を支援するものだ。

先週フランスで、授業中に預言者ムハンマドの風刺漫画を使用した学校の教師を18歳の学生が殺害する事件が発生していた。木曜日の空爆は、その学生がロシア語圏のジハード主義者とシリアで接触していたことが判明し、実行に移された。

しかし、事件に近い情報源によると、そのロシア語圏のジハード主義者の身元はまだ特定できていないという。

主要な同盟国ロシアの支援を受けての一連の軍事的勝利の後、シリア政府は国の約70%の支配権を奪回した、と人権監視団は述べている。

シリアの戦争は、2011年に反政府デモの弾圧が始まって以来、38万人以上が死亡し、何百万人もの人が家を追われる事態になっている。

この戦争で荒廃した同国でイスラエルは数百回もの攻撃を実行してきたが、これらはイランやレバノンのヒズボラ勢力や政府軍を標的にする傾向がある。

AFP

 

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