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サナアで射殺されたフーシ派の大臣は「内部抗争の犠牲者」

殺害されたハッサン・ザイド氏はアル・ハク党の創立メンバーだった。 (ファイル:AFP )
殺害されたハッサン・ザイド氏はアル・ハク党の創立メンバーだった。 (ファイル:AFP )
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28 Oct 2020 04:10:05 GMT9
28 Oct 2020 04:10:05 GMT9
  • 武装集団がフーシ派政権のハッサン・ザイド青年スポーツ大臣の車に発砲、大臣は受けた傷のため病院で死亡した
  • フーシ派本拠地から来た強硬派が他の人物も攻撃していると言われている

サイード・アル=バタティ

ムカッラー:27日にサナアで発生した武装集団によるフーシ派幹部の射殺されたは、イランに支援され、今暴走の危険がある武装組織・フーシ派の内部抗争の一環と見られる。

イエメンの首都サナアの各国の大使館があるエリアで、オートバイに乗った武装集団がフーシ派政権のハッサン・ザイド青年スポーツ大臣の車に発砲、大臣は受けた傷のため病院で死亡した。

車を運転していたザイド大臣の娘も、攻撃で負傷した。目撃者は、彼女は助けを求めて叫び、通りすがりの人に死にかけている父親を救うよう懇願していたと話している。

フーシ派の内務省は、証拠は示さずに、ザイド大臣を撃ったのは国際的に認められた政府を支援しているサウジ主導の軍事同盟とつながりのある「犯罪分子」だと主張した。

しかし、ザイド大臣は首都やその他のフーシ派が支配する地域で今年殺害された数名のフーシ派幹部達の中の一人 ― 最も著名な一人 ― であり、専門家筋はアラブニュースにザイド大臣は対立する政治勢力間の内部抗争の犠牲者だと話している。

アナリストによると、フーシ派の本拠地であるサーダから来た強硬派が、遅れてフーシ派グループに加わったザイド氏のような穏健派を攻撃しているという。

ザイド氏は、アル・ハク党の創立メンバーであり、アリー・アブドッラー・サーレハ前大統領の政権時代に結成された野党グループの集まりである合同会議諸党の上級メンバーだった。2014年にはハーリド・バハーハ首相の下で大臣に就任している。

2015年の初めにフーシ派がイエメンのアブド・ラッボ・マンスール・ハーディー大統領の政府を打倒した時に、ザイド氏は陣営を変えてフーシ派側に加わった。

2017年、ザイド氏は1年間学校を閉鎖し、学生と教師たちを戦闘に参加させるよう提案した。 2017年、アラブ連合は、ザイド氏を含む数十人のフーシ派指導者に懸賞金をかけ、彼らがフーシ派のテロ行為を組織し支援していると非難した。

一方、地域当局者が27日に話したところによると、過去2日間のサナア、ジャウフ、マリブの各県での激しい戦闘で、数十人のフーシ派兵士、軍人、および同盟の部族民が殺害されている。

イエメン軍のスポークスマンであるアブドゥ・アブドッラー・マジリ准将はアラブニュースの取材に対し、サナアのナジェド・アル・アテック地域でフーシ派が戦略的軍事基地の奪取を試みたため、軍はアラブ連合の戦闘機による空からの支援を受けながら激しい戦闘を行ったと話している。

「国軍と部族の民兵たちはフーシ派の攻撃を阻止し、地上の戦闘でも優勢でした」とマジリ准将は語った。

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