• 女性たちは膣検査を受けざるを得なかった
• オーストラリアの外務大臣は、この検査を「大いに物議を醸すもの」であり、侮辱的であると指摘した

シドニー：ドーハから飛び立つ10機の旅客機に搭乗していた女性客が、侮辱的な身体検査を受けるように強制された、とオーストラリアの外務大臣は10月28日に述べ、これまでに被害を受けたと考える女性たちの数は大幅に増加した。

空港のトイレで捨てられている新生児が発見された後、今月既にドーハでシドニー行きのカタール航空の便から女性たちが連れ出され、膣検査を受けざるを得なかったことが25日明らかになった。

上院の聴聞会でオーストラリアのマライズ・ペイン外務大臣は28日、「合計10機の旅客機」に搭乗していた女性たちが、「大いに物議を醸すもの」であり、「侮辱的である」と本人が指摘した検査の受験を強要されたと述べた。

「私たちはドーハ在住の外務省関係者から、昨日これを知るようになりました」と、ペイン外務大臣は述べた。

10月2日のシドニー行きの便で、オーストラリア女性18人が、「その他の外国籍女性」と共にこの被害を受けた、と同外務大臣は述べた。この便に搭乗していたフランス人女性1人も、こうした女性たちに含まれていたことをAFPは認識している。

ペイン外務大臣は、その他の便の行き先を詳しく述べなかった。

この出来事がオーストラリアとカタールの間の外交騒動の火付け役となり、オーストラリア政府は自国民の扱いをめぐって、この中東の国、カタールに抗議した。

政府関係者はオーストラリアがカタール政府に対する懸念を共同で提起するために、他の国々とも連携していたと語ったが、プライバシー保護を持ち出して、こうした国々の名前を挙げようとはしなかった。

ペイン外務大臣はカタールのカウンターパートと直接会談していないことを認め、今週受け取ることになっているこの出来事の「報告書を見るまで待っている」と述べた。

ドーハのハマッド国際空港は出来事の概要を先に確認していたが、この処置や、巻き込まれた女性の人数や、旅客機の便数についての詳細は述べなかった。

同空港は25日また、その子供の母親に名乗り出るように呼び掛けもし、その赤ん坊の身元がいまだ判らないが、「医療・社会福祉従事者の専門的な世話を受けて無事」であると述べた。

AFP通信